2013年1月 8日 (火)

ああ、正月

ああ、正月。
陽の昇る時間帯のお酒ってのは、どうしてこうも甘みが増すのだろうか?
正月特有のぼんやりとした空気の中、呑み呑みしながら考えてみる。
大手を振って朝から呑める。
こんなのは正月ぐらいだなあと。
昨年40という節目の誕生日を迎えた日も、朝から「じゃ、乾杯」とはやれなかったしねえ。
だいたい、自分が目出度いだけではこの「空気感」は出せないもんなあと。
きっとこんな味わいにはならんのだろうな、とそこは勝手に納得。

えっと、今年一発目のお酒は田酒。一号絞り、生原酒。
凱陣のオオセト、風の森、いやいや焼酎だってとさつま寿 旬。
ああ、今はこんなのも呑むようになったんだよとプピーユ06。
どぶろくだってありますありますなんてこといって、正月に向けて体調を整えてきました。
大晦日は蕎麦を食べながら、じっと我慢の子。
お酒、一滴も呑まずに過ごしたのですから。
それにしても、陽だまりの中で呑む酒はいいなあ。
正月に呑む酒は甘みが増すなあ、旨いなあ。
なんて、考える。
毎年、考える。
正月が終わったら終わったで、来年の正月が、早く来ますように・・・なんて、考えてもみちゃう。

エヘ。
今年も美味しいお酒に囲まれていっちゃいますよ。
どうぞ本年も、よろしくです。

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2010年10月23日 (土)

STREET FIGHTING MAN

あれ?

というぐらいに時間が経つのははやくって、前回ブログを書き込んでからこのかた、一念発起して家を建てたり(ローンローンローン)、かわいい後輩が出来たり(♀27歳。仕事上でどんな些細なことも虎のように噛みついてくるから毎日血だらけにされた。そんでもほんとカワイくて誰からも愛された)、その後輩が結婚して寿退社していなくなることが決定したり(コナロー、この上なく寂しいんだけど、誰よりも幸せになりやがれ)、その代わりにイマドキの草食系丸出しの後輩(♂23歳)が出来たり、最愛というか大好きというかどんだけ困ったちゃんだよというかこんなかわいい人いるんだと思ってたオヤジが亡くなって(がんばって喪主務めたよ、天国で見てたか?どうだった?立派に務められたかな?なんか一声だけでいいからもう一回だけ声かけてくんないかな。夢ん中でいいから。)なんて、なんやかんやで、時は止まらないことを実感しているわけで。

のむりん?

はい、今日も元気に呑んでます。

幸せに呑んでます。

今日は金曜の夜です。

もう、夜半1時を回ります。だから正確には土曜なんだろうけど、それでもやっぱり今はサラリーマンにとって愛しくてたまらない甘美な金曜の夜だったりするわけです。

ビールをキリっと呑んで、天寶一をアツアツで呑んで、月桂冠ヌルヌル呑んで、ストーンズの "STREET FIGHTING MAN"聴いて『さつま寿 旬』をお湯割り呑んでます。

いま、平日に酒を呑むということは基本的にしてなくて。
だからこの瞬間、誰よりも俺、生きてます。グビグビふわふわ。もうたまら~ん。
って感じです。

お酒をゆっくり買う機会というのか時間というのかはここ1年ぐらいないんだけど、それでもガシガシ生きてます。
共に生きる人に感謝して、送り出す人を送り出させてもらいつつ、ガッシガシに生きているわけです。

一緒に美味しくお酒を呑める人とか、美味しいお酒を教えてくれる人とか、その有難みを噛みしめつつ、ご無沙汰している人に頭をさげつつ、そんでも、モリモリに呑んで食べて幸せ噛みしめちょります。

ああ、またみんなと会いたいなあ。
ああ、またみんなと呑みたいなあ。

ってことで、少しずつ復活。
どうぞ、今後ともよろしゅうおねがい申し上げます。

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2009年7月 1日 (水)

雨をみたかい

梅雨を迎えた休日の朝。
いつも通り、罪のない寝顔全開でスヤスヤ寝ておりますと、なにやら外からおいらを呼ぶ声がするのです。

ザワワワワワワワワ。

バババババババババ。

んが。何の音じゃらほい?
でも、まだまだ寝たいもんだから、布団を頭から被る。
と、なんと次は窓を叩くのだ。
バシバシ。バシバシバシ。バシバシバシ。
むむ。
と、寝ぼけ眼を片目だけ開けますと。
ああ、なんだ。
雨か。
雨がおいらを起こすのですか。
まだ眠いんだけどにゃ。
でも、わざわざ雨がおいらを起こすにはそれなりの理由があるのかもなぁ・・・と思いつつ眠気に勝てず再びまどろむ感じでムニャムニャしはじめると

オキロオキロオキロオキロオキロオキロオキロオキロ・・・

雨は、自由自在な音色でおいらを起こそうと試みるのです。
しゃーないっす。
ということで、休日にしては珍しく起きまして。
外は、雨。
でも雨の日の理想の過ごし方、おいらは知っているのです。
もう、それはいたってシンプル。
読もう。呑もう。
こんだけっす。

お気に入りの作家の本でも買ってきて、の~んびりとお酒呑みながら寝っころがりつつ読んでれば、いいのです。
ということで、顔を洗って歯を磨いて、髪の毛はちょっとボサっとしたままですが傘を持って外へお出かけ。
雨は、外に出たオイラを見るとパラパラと優しげな雨音に早変わり。
意外に優しいのですね、雨ってやつは。
さて、まずは本屋へ。
図書館の本もいいですけどね、本屋で新刊本を買うという、このなんとなしに贅沢な感じが雨に濡れた雰囲気を軽やかに押し上げるというもので。
なんといっても新刊の本を広げた時の紙の匂いがね。
これがなんとも言えず大好き。
思わず鼻からス~っと息を吸っちゃわずにいられないですなあ(もちろん買った後に家の中で、です)
そんな麗しき気持ち、まんぱんになるから、たまらないですよねえ。

次はパン屋にGO!
本を汚さずに、読書の邪魔をせず、そしてお酒のつまみになる、サンドイッチなんぞを作らねば。
こぼさずに食べるには、よくある「サンド」よりは「コッペパン」に挟んだほうがエエってもんで。
そんな手頃な大きさなコッペパンを売っているところは大変少ないのですが・・・あるところにはあるってもんです。
そして、最後には近所のスーパーに。
ツナをこんでもかっっ!ってぐらいにタップリ使うのがのむりん流。
お肉~はいらない♪
ピクル~スは欲しい♪
レタス~はシャキシャキ♪
リズムに乗って、卵はマヨネーズと一緒にちょっとあえるぐらいがいいっす!
具はギリギリパンからはみ出すぎないほどに。
フィニッシュに黒胡椒を上から少々かけて、そう、わがままでいきまっしょい。
ここまで、布団から這い出て2時間半程度。
準備は完了。そして、ええ、こっからが本番です。
誰にも邪魔されず、愛する本と、お酒と、おいらと、3者のランデブーです。
物語の序盤、30分ほどかけてとっておきの「エーデルピルス」をゆっくり味わいつつ。
こんな梅雨の日は心温まる本を読みたいなあと、小川洋子著『博士の愛した数式』なんてのを片手にしているわけで。
エーデルピルスは冷え冷えだけど、心はジンワリ燗酒モードです。
本を読みつつお酒を呑むときは、酔い過ぎないことが肝心だから・・・アルコールの度数は高すぎずに、しかししっかり味わえるものでないとね。
エーデルピルスを呑み終えたあとは、コンロの前に椅子をもちこんで、これまた読書しながら『さつま寿 旬』を黒千代香でジジッとさせるのです。
網に載せた黒千代香を、弱火で7分きっかり。
だいたい6分ぐらいを過ぎると黒千代香の注ぎ口から「も、も、もはや・・・タマラン」というようにジュジュッジュジュッと訴えてくるけど・・・そこをもう1分少々サディステックに我慢させたところでようやくコンロから開放してあげてね。
おおう、呑み頃です。
芋汁。芋湯。なんでもいいけど、芋の滋養たっぷりのものに違いなくて。
しかしこんな美味しいものを呑まない人がいるんだよなあ・・・とシバシバ思うのですが、そこは人それぞれですからね。
人との出会いが様々なように、酒との出会いも人様々。
ただただおいらは、その幸せを噛み締めるように呑む。それだけなのですけれど。

外はまだ、少しだけ、雨の様子。
時々サンドを頬張り、『旬』を胃に放り込んで、高校時代以来の数式に想いを馳せたり、ついでに高校時代に好きだった人を思い出しちゃったりして、酒呑み読書はあっちへフラフラこっちへフラフラ、なんですけど、それがまたよかったりして。

雨の音は優しげに、ちょっとしたジメジメはこの時期にちょうど良いアクセントと思うぐらいの余裕を持って、休日を過ごす。
時々、ウツラウツラとくる眠りの誘いには逆らわず、スースーと聞こえる自分の寝息も心地良く。
呑んで、食べて、読んで、寝て。
言うこと、ないじゃない。
完璧じゃないですか。
そんな日があることに、感謝する一日を。ありがとう。
どこまでも幸せな日を、ありがとう。
雨よ、ありがとう。
お酒よ、ありがとう。
本よ、ありがとう。
ああ。外に輝く虹よ、ありがとう。
と、思うのです。
そんなおいらは、とことん幸せだなぁ。
なんて梅雨を、過ごしております。
幸せな梅雨を、過ごしております。

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2009年5月15日 (金)

ハートに火をつけて

あら?

という間に3ヶ月。
ブログを書く、しかもお酒とともにゆるゆるゆらり、な~んていう時間はまるでなかったわけなんですが、いやはやちょいとぐったりんこ。
家に帰ると、いつもなら日本酒なり焼酎なりで一杯やる代わりに部屋の片隅でSimon and Garfunkel「スカボロー・フェア」に耳を傾ける。
繰り返し繰り返し。
ああ落ち着く。
清流が岩に染みいるように、涼しげな何かがおいらの体を通り抜けるよう。

あれ?あんたの大好きなお酒は?
はい。けして健全とは言い難い精神状況だと、気分良く酔えないわお酒も美味しく感じられないわ無駄に杯を重ねて次の日気分悪くなって仕事もイマイチになっちゃったりして、まあ良いことなんてナッシングなわけで。なんていって、言い訳がましく微妙な距離感。
ということで、この3ヶ月間はもっぱらいくら呑んでも何故か酔っ払うことのないビールとか薄目にした焼酎を黒千代香でジュジュジュっとさせた燗で乗り切って。
日本酒ですか?
う~ん。
この3ヶ月での消費量、一升瓶かろうじて一本というところでして。
やはりなんか日本酒は、別次元にあるような。
憂いよりも明日への活力が勝るとかね。
もしくは体のあちこちに無駄な力が入っちゃってるから一度軟体動物みたいにぐにゃぐにゃになっちゃおうとかね。
日本酒を呑むってのは例えれば「真剣勝負の遊び」みたいなもので、ガチンコを楽しもうという気分で呑んだりするので、仕事もプライベートもイケイケドンドコドンな時ならこれ以上ない楽しい仲間なんですが、いまは日本酒から見てもどことなく「呑ませるには張り合いのない」のむりんと映るらしく。
お酒置き場を覗いてもですね、なんか日本酒には背を向かれてるのがわかるのです。
ああ聞こえる。
「ちぇっちぇっ、張り合いないなあ。いまのあんたに呑まれても嬉しくないや。ああ、八幡、ちょいと相手してやってくれよ。薄めてもらってな。ジュジュっとさ。」ってな感じで『神亀』あたりからは全く相手にされず。また今度なバイバイってされるのです。それがわかる、のがツラい。セツナイ。
「しょうがないっすね。私でよろしければダレヤメいたしましょう。しかし、薄めで。」とこれまた同情されてんだかなんだかわからぬままに懐深き芋焼酎『八幡』を2と8で割ったかなり薄めのやつで。
こいつは、ジュジュジュっと焼くぐらいのが、断然旨い。
特に最初の一杯目は、沸騰を免れた幸運の滴が舌で踊るのだからたまんない。
二杯目以降も最初の甘みが口に溶けてその後に辛みがズズンと押し寄せてきますから、呑み飽きるのが無理ってもんで。

いや~いいっすね。
さてもう二合ほどおかわりしようと『八幡』に手を伸ばす。すると「もう、今のあなたはこれぐらいにしときんさい」とやんわり。
え、え、そりゃあないじゃんと訴えても、懐深いが一度言い出したら絶対に自分を曲げないのが『八幡』という酒であることを知ってるおいらは、すがるような目で『さつま寿』に目をやるのだけど「八幡の兄ぃに言われちゃあ」と苦笑いするばかり。
気づくと、酒置き場のお酒たちがみんなおいらに背を向けて眠りについてしまったよう。なんか真っ暗な感じ。
ちぇっちぇっ。
おいらのお酒なのに。
おいらのお小遣いで買ったお酒なのに、おいらが呑みたいときに呑ませない酒ってどうよ?
疲れた体を癒してくれるのが酒なんじゃないんかね。。。

そんな大好きな酒とも、ちょちょっと微妙な距離感とすれ違いを感じる、まるで思春期真っ盛りのような日々をすごしてたんす。

そんな「なんつ~かな~」な不完全燃焼な日々を送ってたおいら、会社にはズルズルと引きずる気持ちで出社して。
仕事に魂入りきらぬのはもはや年のせいなんかと、30代後半がなにいってまんねんというツッコミ覚悟の日々を過ごしてましたが。
そんなある日、後輩となにげない会話をしてたわけです。
休日どんなふうに過ごしてんの?最近仕事忙しいわりにはお互いうまく行かなかったりして疲れるから休日待ち遠しいよな~ハハハ~なんて。
そりゃもう、なにげなく、まさに社交辞令的な挨拶半分だったのですが。

そこで後輩は少し首を傾げてしばし考えて曰く。

「仕事がうまくいかなきゃ、いくら休日に休んだってダメだと思うっす。心安まらないっす。」

いやいやそりゃそうだけどさそうそう毎日うまくいくわけじゃあるまいて。

「ダメな理由によるっす。でも、自業自得なミスをしておいて、それで勝手にやる気失ってるだけならダメと思ってるっす。」

・・・む。なんか胸がジンワリと痛いのは何故?

「俺思うっす。逃げてたら、いくら休日迎えたって心休まらないと思うっす。」

・・・はい。

「結局。仕事の借りって、仕事でしか返せないんじゃないかって。シンプルにそう思うっす。」

部屋の片隅で、三角座りして聞いてたスカボローフェアとは違う、カチっとした何かがおいらの中を通り過ぎる。

そう、確かに。
何か自分の外に今の自分のダメな理由を置いちまったような。
人からの期待は重荷にしか見てこなかったような。
そんな自分は何かからヒタスラ逃げてたんかもしれないっす。

心新たに、家に帰ってお酒置き場を覗く。
むむ。なんか、活力。ぴっかぴかに存在感をアピールするお酒たち。おいらをジロっと一目見るなり、お酒たちが口々に言う。
「ふん。ちったあマシなツラだ。今日はいっちょ揉んでやらあ!」
そう言うや否や、代わる代わるおいらに襲い掛かってくる。
『神亀』、『凱陣』、『風の森』が「俺を熱しろ!」と叫びながら向かってくる。
むむ!ちょこざいな!こっちも、負けるもんかと次々とこれらの燗酒浴びせ呑んだる。
うわあ、左側から『萬膳』右から『萬年』がおいらを押し倒しにかかる。
日本酒も、焼酎も、容赦なく。
おいらは全身で受けたり跳ね返したりしながらガツガツ闘う。
呑むには呑むが、呑まれはせず。
逃げもせず。
しかしひたすら全身で味わうのだ。
ただ、ただ、呑む。
いい、酒はやっぱいいよなあと味わうのだ。呑むのだ。

必要なものが、自分にジジっとよみがえる。
自分自身にもう一度、バックンバックンいわせるやつを。
そう、魂を呼び戻すのじゃ。
明日の活力ガッツリと。
本日も旨い酒を、呑ませて頂きやす。
ごっつぁんです!!!

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2009年2月 7日 (土)

日々を過ごす

仕事、三昧です。
「男はやるときゃやらねばならぬ」というどこで生まれたか知らん言葉あり、おおこれぞその時なんかと思いつつ奮闘しているわけなのですがやればやるほど自分の非力さを思い知らされる毎日だったりする中でいやいや弱音言うなよそれでも結果出すのが男の子だべよだって営業だもんおいらはよとムチ入れて様々な人の協力を得てなんとかかんとかさせてもらっている日々、なんですけどね。
そしてそんなこんなでお酒と縁薄い生活を送ってるということで、これはこれでまたやっぱしセツナイ。
平日に終電間際に帰ってきて、日本酒でも焼酎でもグイっと一杯やりたいところ、でも明日も早くから頑張らないとねとこらえてこらえて布団にもぐるのむりん。くふふ~。だって呑み始めたら一杯で終わった試しないからね。意志薄弱のむりん、ここにあり。
だから呑まない。
呑めない。

ということで最近のお酒シーンといえば、先日嫁まるちゃんの誕生日祝いでようやくあの玉寿司にいけたこと(これはこれで長文のブログを書きたいぐらいなのですが)、これまた嫁まるちゃんが高島屋の抽選で購入券が当たった『村尾』を購入した・・・ぐらいでしょうか。
しかしまあそれはそれとして最近富に、仕事って面白いもんだよなあ、と思ってます。
仕事そのものというより、そこでのスペシャルでミラクルな人との出会いとか、仕事に行き詰っているとあれなんでそこでこういうヒントに出会えるのかなあなんていうものに巡りあったりと。
そう、僕たちの周りには示唆に富むものが満杯。
俺の周りにはいったいなにが詰ってるねん!と思うことしばしば。
必要なものは必要なときに出会えるんだよ、なんていう先輩の言葉もありましたがなんだかそれわかるかも、な毎日です。
なんて書いても、他の人はわかんないっすよね?
いや、おいらもよくわかってないのよ実は。
でも、仕事での出会いとかそういうのを通して、何かがじんわりと伝わってくる今日この頃。
なんていう時期であります。
大人になって遅れてやってきた、思春期なんてのもあるのやもなぁ。

今日は土曜、朝九時から会社で仲間との打合せを終えて先ほど帰宅。
家に帰ると、出かけている嫁からの伝言メモ「冷蔵庫の中のカニを今日中に食べて!」というのと、妹からの「食べきれない!干物とエンガワのキムチ和えをおすそ分け~」の伝言とお土産あり。
そう、必要なものは必要なときに出会えるのでしたな!
ということで、さっきから燗酒三昧。
「大七 1992自然酒キモト」「八幡」「初霞 にごり米濁」「さつま寿旬」「おこぜ H12BY」「鷹長」「あづまみね」「不老泉」・・・俺の体の中の血と水全てを酒に変えてやるーー!ぐらいの意思をもって、それでもしかし静かにゆるりと呑んでます。
ビール?いらぬ。
テレビ?いらぬ。
音楽?いる。
好きな音楽聴いて、今日のボクを待っていてくれた肴とお酒にまみれにまみれて、いまボクはここに存在するのだ。これまたなんて幸せなことか。

先日、嫁がふと漏らした一言。
「この空気を当たり前に普通に吸えることに、感謝できる人になりたいなあ」
という言葉が。
いまこうして1人呑んでいるボクの耳にこびりついて離れません。

お酒とか、仕事とか、人との出会いとか、いろいろぐるぐるまわりはじめてきたこののほほんのむりんもいつの間にやら社会人10年目なんだなあ。なんて思ったりしてね。
伸び盛りの後輩の育成も任されているわけで、ここはおいらもその後輩のググっとした日々の成長に負けず(ほんと日々成長するもんなのね、ビックリ)、グググっと伸びるべき時期なんだすかなあ。
なんてワクワクした毎日でもあるんでやんす。
感謝と言うのか。
いやいやもっと素直にありがとう、と口にすべきなのか。
ま、もうしばらくはけっぱっていきまっしょい!

今日はこれから新宿の、今年になってから毎週並んで席を確保している深夜寄席にいってきます。
笑う門には福来る。
今年の目標。
周りの人とその空間を、少しでも温められるような人になりたいなあ。
なんて殊勝なことを念じつつ、最後の燗酒をクイっと呑んで。
いざ新宿!であります。

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2009年1月17日 (土)

抱負のようなもの

う~ん、やっぱ『余韻を残せる』ことなんですかね。
何がって?
えーとなんというか、呑んでいて気持ちの良いお酒の条件ってやつです。

一昨日の接待では『金の露』『萬年白麹』のお湯割をシコタマ呑んで。
昨日は会社の友といろんな話をしつつ、終電までず~っとビールを呑み続け。
そして本日は、嫁まるちゃん不在につき1人『竹鶴』をカッチカチに熱くしたのを呑んでます。
肴は、茄子を細かく切り刻んで神亀の酒粕をドドっと入れて塩と鰹節と醤油を垂らして炒めただけという、飾りも無ければ艶も無いものなのですけれど。これを食べてお酒呑んでいると、まるでシンシンと雪が降り積もるかのよに。何かが心に募りゆく、のであります。

一昨日、接待ということをまるで忘れて皆さんと呑んでました。
昨日、話せば話すほどに心和んで聞けば聞くほどに愉快な呑みが出来ました。
いや~仲間ってすごい。
みんなと呑む酒はこんなに旨いのか、って改めて思いつつ、今宵は1人。
でもでも、本を片手の1人酒ってのもとてもとても大好きで素晴らしいものなのです。

今年は、今呑んでいるお酒のようにちょっとばかり深く、そして温かい人になれますように。
ずっとずっと、このような素敵な『余韻』を毎晩綿々と連ねられますように。
そんなリレーを楽しむかのように、そして”ありがとう”を胸に、美味しいお酒を皆様と呑んでいきたいと思っております。
どうか皆様、本年も宜しくお願い申し上げます。

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2008年12月30日 (火)

今年も終わります

うおー。
今年も終わる・・・らしい。
なんかあまり実感沸いてないんですが、ここ数年は年の瀬になっても「年末が来たなあ」っていう気がしませんね。
なんででしょ。
そういや、近所のおっちゃんが言ってました。
『昔はな、年末ってもっともっと寒かったんだよ』と。
そういやそうだったかもしれんにゃあと空を見上げても白いものが振ってくる様子はまるでありませんが、とにかくこれから年末のお休みを満喫せねばね。

冬篭りの準備はOK。
お酒はいま実家で開封済のは『H15BY 旭若松無濾過生原酒』と『H9BY 鷹勇山廃純米吟醸』、そして『薩摩の薫』。
これで十分かなあと思うのだけど、無くなったら蔵に寝かせているものの中から適当に1本取って来てそれを呑めば良し。
あと2つの近隣の図書館を嫁分のカードも駆使して本をどっちゃり借りてきました。
浅田次郎『輪違屋糸里』、これまた無理やり泣かすんだろな~。
それと伊坂幸太郎の本も5冊ぐらい纏め借りましたしね。
ちょいと活字に疲れたら、マンガ『三国志』で。
これまた何十冊もあるんですが、トランクに本とお酒を入れてこれより田舎へレッツゴーであります。
布団に包まりつつ本でも読んで、御節を食べて、お酒を呑んで。
英気を養って新年を迎えたいと思います。

これを読んで下さっている皆様、今年も大変お世話になりました。
来年も皆様にとって素敵な年となりますように。

そして是非!またオイシイお酒をご一緒させて下さい。

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2008年11月24日 (月)

酒呑妄想族伝説

声が出ず。まるで出ず。
今年の風邪は喉に来るとは聞いてましたが、森進一もかくほどにはというぐらいに見事なほどの声のカスれっぷりなのです。
そんなわけでおばあちゃんに造ってもらった半纏着てティッシュにゴミ箱抱えてこの3連休を過ごしちょります。
きっとツワモノ飲兵衛達は「喉を消毒」とか言ってお酒を呑みまくりだったりするのでしょうが、ヘタレのむりんは風邪のときは一切酒を呑まず。
やっぱ体調万全にした上で呑まにゃあお酒に申し訳ねえってもんですしね。
ということで、体調バッチリなら冬の青空を窓越に見上げながら燗酒一杯ヌクヌクほっこり・・・というはずだったんですが、炬燵に入って温めた東頂烏龍茶に無添加あたりめ合わせるという慎ましい日々。ちなみに先週日曜の伊勢元さんのところでの「日本酒を愛でる会」以来呑んでませんから。
もう『妄想族』でもしてないとヒマヒマな上にセツナサに押しつぶされちまうってモンです。

さて、その『妄想族』ですが。
やっぱ酒呑みとして死ぬまでに実現させてみたいもんよなあ・・・と言うものはデスね。
プライベートブランドのお酒ってのを造ってもらいたいもんですよねえ。
タンク一本分、まるまると自分だけのお酒をつくってもらうのです。
そう、『のむりんブランド』とも言うべき自分だけのお酒なんです。
スペックもなにもかも、もう自分のだけってやつね。
「おおぅ、そんな酒なら俺も呑みて~~!いや、呑ませてくれ~」と、全国のお酒好きの人たちが腹で唸っちゃうようなお酒でがんす。
日本酒も焼酎もそれぞれ一造りだけ、それもどこの蔵元でもいいってわけじゃなくて大好きな蔵元さんと杜氏さんに頼んでね。

まんず、日本酒ならどんなのがいいべかなあと。
やっぱ米選びからでしょう。
酒米の王様「山田錦」、優しげ且つ味わい深い「美山錦」、複雑味が魅力の「オオセト」などなど悩みますけどねえ・・・。なんつっても一生に一度ですから。
まあ、でもやっぱここは「雄町」でしょうなあ。なかでも、赤磐雄町とか備前雄町とか言われる岡山県南部産のね。
磨きはやはり50%ぐらいでしょうか。
雄町はこの辺がやっぱ旨みが強烈に出るような。(磨いてないのも旨いけどね)
おいらももちろん米造りからやるわけですよ。
無農薬で栽培するために毎日毎日田んぼの雑草取って、夏には台風が来ないように夜毎お祈りしてね。
それを乗り越え、その雄町のたわわな秋の実りを掌に載せて思わず涙ぐむシーンが目に浮かび・・・妄想族、止まらず。
そして造りはどうするかと。山廃も悪くは無い。
が、ここはやっぱ『生もと』それも酵母無添加でいきましょう!
濾過も本当に最小限の「無濾過」もので原酒詰め。
タンク一本で一升瓶600本ぐらい取れるぐらいの量を造ってもらうこととして、やっぱ熟成してますます旨くなってもらいたいですし。(そうじゃないと呑みきれんよ)
ただしそれだと「なんだよ竹鶴の生もと呑んでりゃいいじゃん」と言われたらそこまでなんで、ちょい違うところも打ち出さないとね。
まず火入れや生酒はもちろんのこと、「雫取り」や「活性にごり」そして「おり酒」なんかもあってもいいかなと。
ギュギュッとセメたのを集めたのもいいでしょうし、ソコはもう思うが侭なものが欲しいよなあと。あ、酒粕ももちろん大切に・・・
そして600本近くは全てうちの実家の蔵に格納。
生酒は冷蔵庫熟成と蔵での常温とで半分ずつ寝かせてみるから、毎回呑み比べも出来ちゃう。(どんだけの冷蔵庫が必要なんだというツッコミはさておき)
これをケースにいれて、蔵内でどどんと積み上げる。もう圧巻ですよ!!
一本一本新聞紙に包んでね。大事に大事に寝かせるのです。
どこかでお祝い事があればこの酒を持って駆けつけみんなと呑み交わすわけです。
もちろん自分には普段呑みとして常飲出来ちゃうわけで。
いやいや、素晴らしいなあ。
ああ、肝心なことを!どの杜氏さんにお願いするべきなのかと。
「生もと」の酒造りが出来る方となると限られるわけですが・・・。
妄想族の技を持ってしても、ここをどなたにお願いするかは決め難いものがあり。
竹鶴の石川杜氏を越える生もとの造り手がいるのか、あるいは・・・
これは悩む悩む。
今日一日中悩んでましたが、結論出ず。
皆さんだったらどなたにお願いすべきと思いますかねえ?
あ、ラベルは地酒星人さんにお願いして書いてもらおうかな・・・
『のむりんブランド』に相応しいとっておきのやつを。
ええと報酬はですね、無くなるまで毎年必ずお酒を届けるというところでどうでしょうか?
いやいや、けして悪くない条件ではないかと思うのですが・・・

焼酎はですねえ、これも米やら麦やらありますが、ここはやっぱり”芋焼酎”でしょう!
芋焼酎は、おいらにとっては理想とも言えるのが既ににありますからね。
そう、「八幡」です。
これをあるいは凌駕しちゃうようなお酒を造ってもらいたいのですが・・・
その為にはどうするべかと。
芋の種類は『黄金千貫』でいいでしょう!
朝堀りしたてのぷっくりとしたこの黄金千貫をタップリ使うんです。
あ、もちろんおいらも芋堀りはもちろん皮を剥いたりするところもいっしょに手伝いますから。
芋麹にすべきかそれとも米麹でいくのか。
芋麹はいまいちスッキリしちゃうイメージがあるんですよね。
だからここは米麹。
タイ米ではなく、国産のにしましょう。
麹は当然『白麹』でいきますね!
燗にしてフクヨカ、旨みタップリのホックホクにしてもらいたいものですからここは当然の選択でしょう。
で、肝心要の蔵元さんは南薩・川辺町の蔵元さん、ずばり尾込さんお願いしますっ
「あれ、スペック的にさつま寿とかぶってるじゃん」
と思っているあなた!
ここが違うのです。
そう、1次も2次も全て「甕仕込み」にしてもらいますねん!(妄想族の特権です)
そして、あの今や幻になってしまった『さつま寿 中垂レ』以上の味を求めたい。
ハナタレはハナタレだけを詰めてもらい、末垂も大幅カットの原酒44度で出してもらってね。
名称もずばり「のむりん寿」でいかがでしょう。
出来立てを詰めた「のむりん寿 旬」、無濾過焼酎「のむりんろかせず」、10年寝かせた「いにしえ のむりん」、ハナタレを集めた「喚火のむりん」、毎年4月3日(のむりん誕生日)に「のむりん 桜」・・・ツッコミどころ満載のネーミングは置いといて、夢は膨らみますわホント。

いやいや、昼から悩んでたのにあっという間にこんな時間です。皆さんならどんなお酒を造ってもらいます?やっぱそれぞれこだわりたいポイントってありますよね~。
妄想族は留まるところを知らず。
酒を呑めずとも、そう、お酒とはこんなにも楽しいものなのです。
それでも、明日にはちょこっとでも呑めると嬉しいなぁ。

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2008年10月31日 (金)

明日という日まで・・・

明日という日まで・・・

あと一時間?

何を待ってるのかって、11月1日を待ってます。
何の日?なんて言わせませんぜ。
そう、『焼酎の日』!これを待っているんですな。
この日に呑もうと傍らに置いてあるのはこの2本。
言わずと知れた「ザ・のむりんスタンダード」の『さつま寿』と『八幡』ね。
鹿児島は川辺の、幸せの黄色いラベルを持つこの芋焼酎を呑むざんす。

もち、黒千代香で熱してね。
しゅっしゅしゅっしゅと、これで焼いたのが旨いんだなぁ。
襟を正してこの日を迎えるため、今日はまだ焼酎を呑んでないおいら。

まだかいまかと、時計とにらめっこしつつ、じりじりと待つ。
先に呑むのは『さつま寿』でしょう。
スッキリとマッタリの中間にあるこの白麹で造られた『さつま寿』、想いを込めて温めるとこれまた更に旨いんですよね~

その後は不動のクローザー『八幡』で!
もうこの焼酎との出会いがおいらの全てと言っていい。
もはや言葉はいらない。
ただただ、呑む。熱して、呑む。何度も何度も、それを繰り返すだけである。

しかしそれにしてもまだかいな。
じりじり。じりじり。
まるで自分が黒千代香で熱せられてるように、じれったく待ち遠しい。
しかし待ち遠しいが、待つ価値があるんである。
日本全国焼酎ファンの皆さん。もうすぐです!
もう呑んでる人もそうでない人も、自分の大好きな焼酎を杯に入れて、さあ乾杯のご準備を!
時間になりましたら、全国津々浦々で乾杯の雄叫びをあげまっしょい!

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2008年9月30日 (火)

明日という日は

日本酒の日であります。
禊も無事にすませて、いざ心ひたひたになるまで酒を呑まんとす。

ミソギ?ハテ?と思っているそこのあなたに説明しましょう。
なんとのむりん、年に一度の特別なるこの日を迎えるため、今日まで一週間も禁酒し
ているのであります。
温かいお酒が殊更旨くなってきたこの季節に、それも秋の味覚テンコモリのこの時期
だというに。
それもこれも、この日に口にするお酒がより特別なものとなるよう、体から一度アル
コールを除いて迎えようではないか・・・という想いから。
それにしてもこんなことが出来るなんて、おいらはもしかすっとマゾ体質なんかもし
れん。

何を呑むのかって?
ええ、もう決めてますよ。
正確に言うと、一年前のこの日から決めているのです。
はい、昨年の日本酒の日に同じ時間を過ごすことが出来た『悦凱陣』の蔵元・丸尾さんとの思い出よ再び。
『悦凱陣 H19BYさぬきよいまい(KU16)無濾過生原酒』
これしかないのです。
改めてあの僥倖の意味を実感しつつ、去年書いたブログを読み返してみました。
ああ、あの時に触れた黄金色の稲穂が酒となり僕の体に入ってくる。
日本酒は米から出来ているということ。
そんなことは頭でわかってはいたけど、自分の中で初めて繋がるような気がしてます。071001_1539012

『悦凱陣』ならば米は山廃の赤磐雄町や讃州雄町、そしてオオセトなどで造られたお酒がより凱陣らしい魅力が出ているよなあと思うのですが、去年の出来事以来この『さぬきよいまい』は僕にとって特別な米。
日本酒の日はそのお酒を呑んで迎えたいと思ってます。
どうぞ明日は皆さんも一番呑みたいお酒!大好きなお酒!を呑んで酔い一日を~!

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