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2005年7月29日 (金)

甘く、優しく 喜六無濾過

みなさん、こんにちは。

今日は、ちょっと不思議な出来事が自分の身に降りかかった一日。お客さんと打合せ中に、母から携帯に電話が。まずめったに就業時間中に電話なんかしてくることないのに・・・と不審に思って中座して電話に出ました。「なんか身内に不幸があったのかな・・・」などと想像しましたが、母の声色はなんともいつもののんきな感じ。なんとなしに一安心。用件はというと、どうやら先週日曜日に実家に自分の同級生と称する人から電話があったとのこと。「連絡を取りたい」と。しかし、高校卒業後実家を出て十数年。この手の電話はたいてい同級生とは全く違う、どこから卒業名簿を手にしたか知らない人からの怪しげな勧誘の類のものばかりだったから、特に興味も持たなかった。が、しかし。今回は違う。相手は名前を告げ、しかも自分の連絡先を告げたと言う。「先週日曜に電話あったんだけど、すっかり伝えるのを忘れちゃってて」というのが、母がわざわざ就業時間中に電話してきた理由。でも、電話をかけてきてくれた人の名前を聞いてちょっとビックリ。高校一年生のとき、たまたま隣ぐらいに座っていて、その後はクラスも同じになったことも無ければ、卒業後は一度も会ったことが無い。せいぜい、彼女を好きだったと言う男がいたが、卒業後その子にアプローチしたが振られたということを人づてに聞いた程度。それもまだ高校の同級生のことが話題になる卒業後一年ぐらいの話。用件は全く想像できないし、果たしてどんな用件なのかの興味も手伝って真昼間にもかかわらず電話。3コールほどで「もしもし・・・」と電話に出た彼女は、確かに昔となりに座っていた彼女の声。昔に比べて少し声がかすれたかな?と思いつつ、自分の名を告げた。自分の家に電話をかけてきてくれてから日数が経っていたこともあって、私から電話がかかってきたことを多少意外に、そして希望的観測もはいるが多少喜んでくれた様子。声をききつつ、少しずつ面影を思い出してきた。ふくよかな顔立ちで、いつも控えめに微笑んでいるような人だったかなあと。高校時代の学園祭のことや部活のこと、共通の友人だったひとのことなどをひとしきり。

とはいえ、いきなり十数年のことが電話で埋まるわけでもなく、自然になんで急に連絡をもらったのかということに。彼女は、声色から様子がわかるでもなく、今も地元にいるけど一人暮らしをしている、ちょっと体調を崩して仕事も今はやってないということを私に告げた。そこでたまたま部屋の整理をしていたら、高校の卒業アルバムが出てきて、ふと電話してみようと思い立ったのだ、と。

お互い、あっという間に卒業後十数年が経ってしまった。いろいろ、お互いあったのだと思う。ちょうど電話をしたとき、地元の高校野球の決勝戦が行われており、彼女はそれをTVで観ながら高校時代のことを思い出していたという。私たちが一年生の時、我が高校の野球部は快進撃を続けていた。私たちはもちろん熱狂的に応援していた。ただし、公立校の野球部としては想像以上に頑張っていたが、決勝戦は名門私立高校の前に甲子園の道は閉ざされた。その時のことを彼女は思い出し、「青春だったなあ」という。

突然電話をくれた理由がわかったわけではないが、きっとそれはどうでもいいことなのだ。何か意味はあり、その意味がわかる必要が無いことだってあるんだろう。

今日は喜六の無濾過。ロックで呑むと芋の甘さがジンワリと口中に広がる。水で薄めて燗にすると、ほのかな優しさが加わって、心が温まる。今日はそんな気分、であったりします。

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コメント

すごく、いい話ですね。実は、その女性の方は、のむりん様に好意を寄せていらっしゃったのではないでしょうか?

投稿: 森井象 | 2005年7月29日 (金) 20時43分

青春の思い出っていいですね。
でも、気を付けてくださいね。久し振りにあったら「幸運の壺買って!」なんて事もあるから。

投稿: 陶器ボトル | 2005年7月29日 (金) 21時54分

とても、ほのぼのとしたお話でした。
その方はとても精神的に弱っていて思わず昔恋していたのむりん様にモシモシしてしまったのでしょう(笑)

私も学生のときに結構気に入っていた娘から電話がかかってきて明日、暇ですか?って・・・。もう舞い上がりました。そしたら紹介したい娘がいるんだけど・・・って良いような悪いような・・・ってテスト期間中に言うか普通って話しでしたね(笑)

投稿: 弁慶 | 2005年7月29日 (金) 22時55分

森井象さん

どもども。いや~それはないですね。涙。
ただ、私はクラス委員だったので(しかも自分から立候補という)、当時から結構話しやすい存在だったみたいです。地元を離れちゃったから懐かしい思い出がよみがえってきますね。

投稿: のむりん | 2005年7月30日 (土) 22時33分

陶器ボトルさん

喜んで買いますよ!焼酎熟成させて幸せになるから(笑)

投稿: のむりん | 2005年7月30日 (土) 22時34分

弁慶さん

いやいや、そんな話があるだけで羨ましいですよ・・・
で、紹介してもらったんですか?(笑)

投稿: のむりん | 2005年7月30日 (土) 22時37分

甘酸っぱい思い出かとおもいきや、
彼女以外の子と話ができたという羨ましい話じゃないですか!

ただ、意味する物は、人は独りでは生きられないと言うことでしょうか。
その人が欲しかったのは、誰かと話す楽しい一時だったのかもしれません。

投稿: 陵 | 2005年7月30日 (土) 23時26分

陵さん

そうですね。何か心の中に空いてしまった穴を埋めかったのかもしれませんね。それが、わずかな時間話が出来たことによって少しでも埋めることが出来たのなら言うことはありませんが。
その点、私は周りの方や美味しいお酒にずいぶん助けられております。感謝、感謝ですね。

投稿: のむりん | 2005年8月 1日 (月) 00時56分

のむりん様

紹介してもらうというか紹介されましたね(笑)


行然庵様の書き込みがあってとても驚きました。私も利用させてもらったことがありますがとても親切・丁寧で良い対応のお店でした。また、是非利用したいと思います。

投稿: 弁慶 | 2005年8月 1日 (月) 01時42分

 何気ない出来事って、かなり心が和みますよね。実際にあった出来事もそうですが、のむりん様の書き込み方も、すごく気持ちが伝わる書き方だと思います。なかなかここまで考えていることを伝えるのは出来ないと思います。流石ですね!。
ちなみに私も焼酎でかなり癒されています。

投稿: hamu | 2005年8月 2日 (火) 00時40分

弁慶さん

はい、わざわざ行然庵さんには書き込みを頂いて嬉しい限りです。
日本酒も美味しい!ですね。

弁慶さんのも切ない話でした。紹介されたお互いが、切なかったかもしれませんね。

投稿: のむりん | 2005年8月 2日 (火) 01時08分

hamuさん

いつもブログ拝見させてもらってます。
どこが素人でしょうか?って突っ込みもいれさせてもらいますよ(笑)

しかし、本当にお酒には癒されているなあという気がしてます。少なくとも、ここの場を含めて自分の世界が少し広がりました。
引き続きよろしくお願いいたします。

投稿: のむりん | 2005年8月 2日 (火) 01時11分

スレ違いですが、行然庵様の登場はビックリでした。
私は、購入歴はありませんが、独り言の中で稲がだんだん成長していく姿を見るのが好きです。

我々酒飲みは、酒に癒されるのですが、その人を癒す酒を造るのも、また人であることを忘れてはいけませんね。

投稿: 陵 | 2005年8月 2日 (火) 01時20分

なんか、読んでて心温まるのと、ちょっとセンチになるお話ですね。
俺にもあったな~いろいろと。。。

これから喜六の無濾過を飲むたび、この思い出がフラッシュバックされるのでしょうか。

投稿: an | 2005年8月 2日 (火) 15時51分

陵さん

そうですね。お酒を醸し出すのは、確かに人ですね。人と自然の究極のコラボレーション・・・がお酒かな?!

投稿: のむりん | 2005年8月 3日 (水) 01時42分

anさん

今回ほど、皆さんにいろいろ書き込んでいただいたことは無いですねえ。やはり、皆さんそれぞれ胸の中に秘めた思い出があるんでしょうか・・・

私は、何故か今回選んだお酒が喜六の無濾過の温いお酒でした。優しくて、ロックとはまた違った表情がでるお酒、でした。

投稿: のむりん | 2005年8月 3日 (水) 01時45分

のむりん様
今回の内容は、おっさん連中のハートを
くすぐったようです。少し甘酸っぱい思い出に乾杯。(≧▽≦)ハズカシ~

投稿: an | 2005年8月 3日 (水) 02時39分

こういうホンワカしたお話しのあとは得意の「くじら」のラッパを敢行するしかないでしょ!!

投稿: 弁慶 | 2005年8月 3日 (水) 23時50分

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