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2006年2月28日 (火)

芋焼酎一考

滅茶苦茶久しぶりの、二日連続のUPであります。最近各方面から「アップ遅すぎ」「もはや日記とは呼べない」「根本的にやる気、ないでしょ」などなど、温かい(と思い込むしかない)励ましのお言葉を頂いておりますので、ちょっとばかし重い腰をあげさせて頂きまして・・・。

とはいえ、さっすがに先週末心満たされるよに呑みましたからねえ。日本酒も美味しかったけど、あの焼酎もまだ体をまわっているかのような・・・今宵はその余韻に酔いしれるのみで十分幸せ一杯でありますので、本日はお酒を控えながらの芋焼酎一考ということで(あ、もちろんいつもどおり”ゆるゆる”であります・・・)。

さて、最近の芋焼酎って、「森伊蔵」、「萬膳」、「なかむら」、「村尾」などなど非常にこだわりを持った焼酎が大人気ですよね。味わいは、芋の嫌味のない旨みを引き出して味わい・コクともに清冽な感じを残すタイプ。若年層を中心にロックで呑んだりする人が多いでしょうか。原料を見ると米麹には伝統的に使われているタイ米ではなく、ヒノヒカリやコシヒカリを使ったりして「こだわって」造られたということが伝わってきます。価格も若干高めの設定ですね。

また、「八幡」「さつま寿」「薩摩茶屋」に代表されるような、地元の方々に相変わらず支持されきている銘柄も個人的に大好きです。こちらは昔ながらの味わいで価格もお手ごろ、米麹は多くはタイ米を使用したりして、お湯割りにした時のふっくらした味わいが真骨頂と感じております。

さて、ここからが本題。こうした芋焼酎ですが、「芋」の焼酎ってぐらいなので、もちろん「芋」こそが味わいの決め手になると思いつつ、最近は米麹に使用される「米」もかなり味わいを左右してるんじゃないか・・・と思ったりしてます。それを初めて思ったのは、「芋麹」のお酒を呑んだとき。全部芋なんだから、お湯割りにした時にもっと芋っぽい濃厚さを期待してたら、思ったよりもスッキリした味わいに肩は「ガックリ」頭の中は「??」。なんででしょう・・・。芋たっぷりなのに、と。それと、高良さんの「田倉」、尾込さんの「鴨田楽」を呑んで更にその思いは強いものに。あの「八幡」や「さつま寿」と呑み比べてみても、何故か国産米を使ったものは一様に「スッキリ」さの方向に行く気がしてならない・・・。あの八幡や寿をお湯割りにした時のふくよかさは、「田倉」「鴨田楽」には(美味しさは別として)ちょっと見受けられない。やはりあの旨みには米麹である「タイ米」の存在が大きいの?!それと、貯蔵したタイプの芋焼酎。何故にスッキリするんでしょう。貯蔵すればするほど「芋っぽさ」が薄れていくというか、米のパワーに負けちゃうんでしょうか・・・。昨年末に爆発的なほど芋の旨みたっぷりだった「さつま寿 旬」も貯蔵すると変わっちゃうんだろうか・・・などなど、疑問はつきません。ああ、以前尾込さんに会えた時にもっともっと聞けばよかったなあ・・・なんて思ったりしてますが、最近は芋焼酎の中における「米」の役割をちょっと考えてみたりしてます。個人的嗜好は、「タイ米ビバッ!」ってところですが、是非是非その辺は皆さんからいろいろ教わりたいところであります。

また、薩摩の焼酎も「産地指定」の方向に進んでいるようですね。とりあえずその対象は「芋」が県産であることが条件のようですが(その他、製造や瓶詰めなどの工程も県内であることが必須とか)、この米麹はその条件にはひっかからないでしょうね?まさか、タイ米を使うことによって大好きなあの焼酎が「薩摩」を名乗れない・・・なんてことはないでしょうし。産地指定の動きも「焼酎」の地位や存在を守るために必要なことだというのはわかります。が、やはり大切なのは『美味しい』ということ。その美味しさこそが、支持されている最大の要因であります。是非是非、その美味しい焼酎をこれからも呑みつつ、生きていきたいなあ。と思うわけであります。

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コメント

味には、芋、米、麹、酵母、水、そして作り手の汗、気持ち
全てが関わっていると思いますが、どれがウエイトを占めるかは、
銘柄によって違うかもしれませんね。

ちなみに、原産地指定に「薩摩」が追加されましたが、米麹には言及して無いと思います。
鹿児島産の芋を使い、仕込みから瓶詰め、まで全工程鹿児島で行った物を「薩摩焼酎」として出荷可能。
奄美は外れます。

地理的に宮崎の芋も混ぜている蔵は、迷うところですね。

投稿: 陵 | 2006年2月28日 (火) 12時46分

陵さん

そう、結局お酒は素材を含めて造り手の方の結晶なんですね。
素材によって味わいの方向性はある程度決まるかとは思いますけど、お酒のいろんなことを知れば知るほど、頭でも楽しめる楽しいお酒になりますよね。

地理的な話は、奄美や壱岐のように島ならある程度抑えられると思いますが、陸続きの鹿児島では難しい面がありそう・・・しかも芋不足のこの折では、ね・・・

投稿: のむりん | 2006年3月 1日 (水) 01時09分

ぶっちゃけ、鹿児島でも宮崎でも熊本でも、うまけりゃオーケー!
と、単純に思うおいらはダメ?酒は感性で味わうもので、頭を使ったらうまさ半減です。タイ米だヒノヒカリだ、何でも来い!ヨッパです。すいまそん。

投稿: an | 2006年3月 1日 (水) 01時25分

そういえば、のむりん様とこの話題は話したことがありましたね。
陵様にもいろいろと教えてもらいました。全く無知で恥ずかしくなりました。
味のウエイトでは濾過も重要かもしれないですね。「田倉」や「なかむら」も最小限の濾過だったらもう少し荒っぽくこゆるくなるんじゃないですかね・・・。

投稿: 弁慶 | 2006年3月 1日 (水) 01時48分

あー、そうですね、濾過も大事ですねぇ
って、でも、an様の言われるとおり、頭で味わう物でもない気がするので、
口に含んで笑顔になれたら、それで良い気もしてます。
ブーム下の産地指定は、水差す結果になったのでは?

以前読んだ話で、お役人さんがある黒瀬杜氏の作りを検査に来たとき、
不衛生だから、汗が入らないようにして下さいと注意したところ、
作り手が汗と心を込めた分だけ旨くなるんだ!と叱りとばしたそうです。
それ以来、何も言われなくなったのだとか。

投稿: 陵 | 2006年3月 1日 (水) 10時22分

なんか昨日のコメント全否定みたいになってますね・・・すいません。

あらためて、通常麹米に使われるのは、タイ米ですよね。日本米を使うことは「高級」「上品」「高品質」というような、通常の焼酎つくりの上を目指す為に使うと思います。したがって、レギュラー品が骨太い、甘味が強い、とは反対に綺麗でクリアーな酒が出来るのではないでしょうか?日本酒で言えば、純米と純米大吟醸の違いと思えばいいかなと思います。
工業製品ではないので、その年年の風土、気候、作り手の思い、などが加味されて「うまい!」と思わせてくれるように願いたいですね。

産地指定は今更?という感じですね。

投稿: an | 2006年3月 1日 (水) 17時07分

陵さん、弁慶さん、anさん

おお、力強いコメントが勢ぞろいだ・・・どうもありがとうございます!
そうか、確かに濾過というのはひとつの理由かもですね。
「無濾過村尾」・・・あったらすごすぎるけど・・・
どちらにせよ、呑んでウマイのこそ、本質ですね。
産地指定は、最近は「外国(ブラジルとか)で作った芋焼酎」なんてのもあるという噂だから、少しでも差別化して鹿児島の芋焼酎を守りたいという意図もあるんでしょうね。私も産地指定それ自体を否定するつもりはないんですが。。。

投稿: のむりん | 2006年3月 2日 (木) 02時05分

中国からの銘柄もありますね。
ただ南九州の文化であって鹿児島だけの文化じゃない事は、
誰もがわかっていることだと思うんですけどね・・・

そういえば、「薩摩」と一緒に「白山」が指定されました。
これは、石川県白山市の日本酒に対する指定です。
こちらも忘れずに。

投稿: 陵 | 2006年3月 2日 (木) 11時27分

え・・・石川県「白山」の日本酒の指定があるんですか・・・
それは知らなかった。
というより、どんなお酒があるのかも知らないかも。

いろんな動きがあるものですね。
ま、文化は文化。本質的にはけして法で縛られるものではないですから、これからもゆるゆるとお酒を楽しんでいきたいな・・・

投稿: のむりん | 2006年3月 3日 (金) 01時52分

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