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2006年7月29日 (土)

それでもやっぱり燗なのです

まだ七月。もう七月。気候だけなら「まだ」といえるし、時の流れの速さを思えば「もう」と形容する七月の終わり。まだまだ、ジトジトとした雨やドヨンとした雲が夏を遠ざけております。

梅雨の季節は、どうにもお酒を味わうには・・・な季節。特に、大好きな燗にしたお酒がどうにもこうにもしっくりこない。困ったものでありんす。いやほんとに。

冬ならば。慈しむべき燗のお酒は、口から食道を通って五臓六腑に至るまでそれとわかるぐらいジンワリといきわたり、そこから杯を重ねるにつれて体の外側にジワリジワリと染み出すほどにホンワカとさせてくれるのに。夏になれば、燗のお酒は一口目からしっとりと呑めて、夜風に涼む心地良さが時折身を包んでくれるのに。春は、それだけで浮き立つ心に燗酒はどこまでも優しいし、秋なんてもう、茜色の風景に染まって溶け込んじゃうぐらいに呑めるのに。ね。

この梅雨という季節になってからというもの、「寶剣」も「田酒」も「風の森」も「さつま寿」も「八幡」ですらも・・・なんだか真夏に気の抜けたぬるいコーラを飲まされる位に杯が進まず。食事を色々変えたり、食事前に暑い風呂に入ってサッパリしてみたり、いろいろ試してみたのですが。「燗酒好き」なんていっても所詮こんな程度にしか燗酒を味わえないのかおいらは・・・と、少し悲しくなった。

そんな折、夜寝る前に普通にシャワー浴びてたところ、ふと閃くものがあった。

「最後に、水のシャワーを頭から浴びると気持ちいいかも」

と。確かにシャワー浴びた後には汗もうまい具合に引くしなあ、悪くないかなあなんて思って「この季節でも寒いよなあ」(なんだかんだで水はいつだって冷たい)という気持ちをググッとこらえて、体全体がいい感じで冷えるぐらいまで浴び続ける。これも意外に慣れると結構クセになりそう。シャワー出た後はずいぶんサッパリとするなあなんて思っていると、体の中から「どうよ、燗酒?」なんて声が・・・聞こえてきはしないけど、ズズンと期するところあり!果たしてその直後に呑んだお酒は・・・!!ずずん。ずんずん!と乾いた肌に潤いがさす程に旨いでは・・・ありませんか!

お~そうか、こういうことでこの季節も燗酒を旨く感じれるのかと、燗酒派として受難の季節だった梅雨の時期も乗り越えることができるみたいで。酒だけではなく、食事も美味しく頂けそうだなあ。うん、今日もお酒も旨い、食事も旨い。週末に向かう金曜夜に、サッパリしたあとの燗酒は、ジメジメとした空気を吹き飛ばして、体の中から潤いを取り戻してくれます。この季節は燗の酒が苦手だった方も、一度燗の酒を心ゆくまで呑んでみたかった060727_223301方も。どうぞ一度、試してください。いや、ほんとに。騙したりはしません・・・よ。

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2006年7月21日 (金)

hamuさんおめでとう!

「森メの良心」と勝手に呼んでいるhamuさんの第二子がめでたくお生まれになったとの事。母子共々健康とのことでなによりです。

ということで、週末にもなりましたしお祝いの酒を呑まねばなりません。何を呑むかなあ・・・としばし考えましたが、大地の中から土と太陽の養分をたっぷりと吸い取った芋、その芋から出来た芋焼酎しかないでしょう!そしてその中でも真っ直ぐな力強さをもち、何より一等旨い『八幡』しかないでしょう!

当然、八幡060721_234801の旨さを実感できる・・・お湯割りで頂きますよ。70度ぐらいに温めたお湯の中に入れた『八幡』は、どの焼酎とも同様の対流を巻き起こし、どの焼酎よりも力強く、馥郁とした香りを放っております。芋の華が部屋中に咲いたかのように!

一杯目は、まずは元気に産まれてきてくれたお子さんに乾杯。

二杯目は、大仕事を終えた奥様に。

三杯目は、hamuさんへ。言葉は、要りませんよね。

今日の八幡はすこぶる旨いです。でもきっとhamuさんは・・・とても味わい深いお酒を味わっていることでしょう。

hamuさん、おめでとうございます。

またいつか直接乾杯をしましょう。

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2006年7月18日 (火)

夏を吹っ飛ばせ Ⅱ

あっつい太陽が出て、激しい夕立降って、しとしとした雨も降って、当然のように蒸し暑かったこの3連休。梅雨と夏の交差点に来た模様ですが、これからどんどん暑くなることに違いないわけで、ちょっと対策を考えないとなあ・・・と思っているところに、そういえばanさんのブログで鰻出てたよなあ・・・旨そうだったよなあ・・・彼女も食べたがってたよなあ・・・ということで、行って来ました東京下町は南千住の名店「尾花」へ。2年前の土用の丑の日には3時間以上並んで食いましたが、今日(日曜)は雨も降ってるしなあ・・・ということで多少の期待を込めて12時前につきましたが、やはり2時間以上待ちとな。。。どうすっぺかなあと思いましたが、「ここの鰻くわにゃあ夏が始まらねえ(ママ)」と彼女が言うので大人しく待つことに。

まあいろいろ今後の式までの予定なんかを立てていると2時間もまあ苦ではないのですが、あれれ、どうやら目の前のカップルはケンカ始めましたね・・・男機嫌悪し。本当に2時間以上並ぶ価値があるのかと彼女を攻め立てている様子。いやいや、旨いから大丈夫だって。並ぶ価値あるって。いくら腹減ったからってポテチ食いながら彼女をそう攻めるなよ・・・これだけ並ぶのはしょうがないんだって。鰻ってほら、スローフードなんだよ。お前もっと大人になれ!と心の中で目の前のカップルの彼女の方を応援してましたが、あと30分ほど並べば・・・という状況になったら彼氏もどうやらご機嫌になってきた模様。急にイチャイチャしてますな・・・。ま、この蒲焼の匂いを嗅いじゃうとねえ。コレしか食えないって。060716_144601

ということで、2時間半待ってようやく席に。かといって直ぐにはうな重は来ず。ああスローフードよ。ということで、絶品のウマキと至福の焼き鳥を食しつつ鰻を待つ。あ、隣には先ほど目の前にいたカップルが。「ここに連れてきてくれてありがとう!」とは彼氏の弁。熱燗と共に鰻を半分口に突っ込みながら、とても幸せそう。いや、仲直りにはやっぱ旨いもの食べるに限りますね・・・。はい、私たちもとても美味しく頂きました・・・。美味しさの言葉を見つけることは出来ず。満腹至極美味満喫。

その後は彼女とちょっと買い物してしばしお別れ。そう、この後は伊勢元さんの「日本酒を愛でる会」だったから。夏に向かう前に、鰻だけじゃあ物足りないのでござんす。しかしそれにしても何故にあれほど満腹だったのにもかかわらず、ここの食事はお腹に入っちゃうんでせうか・・・。24人ほどでしたが、並んでいる日本酒も4合瓶と一升瓶合わせて24本以上あります。おお、剛毅だなあ(最後のジャンケン大会も楽しみだあ)。ということで、いろいろ呑ませて頂きました。だって明日も休みという時だったから、もう遠慮なし。珍しく、冷やでもグイグイと。熱燗ももちろん。熱燗をゆるゆる呑んだ時、ようやく周りの気温と折り合いがつけられるような気がするのです。。。

ジャンケン大会は「風の森」のアキツホの純米大吟醸をゲット!おお、しかも6合以上残っているし!!これはまた燗の季節(夏でもそう言う)にピッタリ。この時期の常温放置でも・・・へこたれないでしょう。きっと。ということで、鰻も食べたし、「風の森」も手に入ったしで、夏を吹っ飛ばす準備も着々!です。さ、まずは3連休明けの明日からの仕事も、がんばるぞい!!

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2006年7月15日 (土)

夏を吹っ飛ばせ Ⅰ

060705_004301 一言で言い切るなら「暑すぎる」。二言許されるなら「湿度、高すぎる」。ジメジメとした湿気をタップリと吸った空気が自分の体にペットリとまとわりついて・・・そんでもってそこにさらにアスファルトから照り返された光と熱気が・・・むわおぉぉぉ~んと。とかくこの気候は、昼は過ごしがたく、夜は眠りがたい。毎年のことではありますが、たまらない季節ですね。おかげで目の下リラックマです。。。

まあ気づけばもう7月も半ばですからね。いつの間にやら蝉の鳴き声もあちこちで。君らにとっては我が世の春なんだろうか・・・ってぐらい、遠慮ナシのご様子。ま、しょうがない。暑気払いでもするしかないっすよね。暑気払いといえば・・・生ビール?ノンノン。この季節だからこそ、薄めにした焼酎湯割りでも呑もうじゃありませんか。

さて今年一発目の「夏を吹っ飛ばせ」銘柄は・・・いよいよ開けよう「萬年無濾過」で!最初が肝心ですからね、まずはガッツ~~ン!と来るパワーヒッターを用意。夏タタキ、たのんます!今年の「萬年無濾過」はまた格別に旨い・・・と聞いておりましたから、開けるときからワクワクもんです。この焼酎は以前一度だけお店で呑んだことがありました。仲良くさせてもらってるお客さんと接待という名目で呑みにいっちゃったんですが・・・この時に呑んでいたのが「はちまんろかせず」と「萬年無濾過」。この無濾過コンビを交互に呑んでいたのですが、お湯割での芳香さは圧倒的に「萬年無濾過」。一口呑んだときに思わずむせてしまったのは・・・酒呑み(お湯割り派)として一生の不覚でありましたが、それぐらいディープなインパクトでありました。やんちゃ坊主が制御不能なぐらいに暴れまわる様をご想像あれ。同じ無濾過でも、どこか渋くて落ち着きのあるイメージの「はちまんろかせず」とはまた違った魅力を放っておりました。お湯割りにした「萬年無濾過」が放つ香気は、さらにさらに比類なきコッテリの世界へいざなってくれました。

さて、その点今年のはどうかな・・・と、ヌク目のお湯の中にタラリ垂らしてみると・・・お~、なんか今年は更に上品というか高貴というか、ハチミツのような濃厚な芋の甘みの匂いがぁぁぁ。しかも、焼酎1に対してお湯の割合は5ぐらいだというのに。この焼酎は伸びがいいなあ。口に含むと、さすがに薄めだからか以前のような「鼻腔に逆噴射」するほどの芋の香気は出ませんが、、、これは旨いわぁ。しかしこの味わいに近い焼酎を呑んだことがあるような気がするなあ・・・これだけ薄めて濃厚な甘みを感じさせるといえば・・・ああ、「さつま寿 旬」が頭に浮かびました。ある程度濃い目にするとぜんぜん似てる気はしませんが、この薄さで呑むと舌の中でつながるものがありますねえ。ひとり、グデングデンになるまで呑めちゃうなこりゃ。

とりあえず、明日から3連休。強力な芋芋パワーで夏を撃退しましょう。もち、お湯割りですぜ・・・!

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2006年7月 7日 (金)

芋焼酎といえば・・・!

崩れ気味の天気が続いておりますね。雨が降らないことには困りますが、降り過ぎも困りもの。梅雨が最後の力を振り絞っているのかなあ。暑くもなってきてるから不快指数は高まるばかり。しょうがない。こんな時こそ美味しいお酒を呑みましょうよ!

さて、ここはお酒のブログと称して「このお酒はこ~んなにも旨い!」ということを勝手気ままに書き連ねているところなのですが、それにしてもお酒といえばやっぱり食事!この関係だけは見逃しちゃいけない重要な組合わせだなあと(言うまでもないことですが)改めて思っちゃう今日この頃なんです。

何故そんなことを思っちゃうのかと言うと、要するにたった今アツアツに焼いた「さつま揚げ」に生姜醤油をササッとかけたものを食しちゃってるわけです。もちろん温めた芋焼酎を合わせながら。

もっちりアツアツのさつま揚げを、ハフハフと上下の唇と舌を避けつつ前の歯でガブリと噛み切り、それを奥歯に追いやって旨みをググッと噛み締めているところに、ヌク目の芋焼酎を口にグイッとやると・・・もう、それだけで頭を垂れます。口の中にすり身の旨みが充満している中に、芋焼酎を放り込んだときの感動と言ったら。なんとまあまあたまらん組合せなんだろうなぁぁぁ・・・と、頭フリフリひとり目を閉じ感じ入る次第なんです。深く、深~く。

芋焼酎もそれだけで呑んでいる時より遥かに甘みが増しているような。

いやいや、ホント美味しい。このさつま揚げ、どうやら串木野でこしらえたものらしい。地理的に近い焼酎で開けたいなあと思ったけど、家の在庫にはちょっと見当たらず。じゃあ、ってことで『不二才』を。お、口の中でさつま揚げと絡み合えるこの焼酎も喜んでる・・・といいのだけど。さつま揚げには日本酒も合わないこともないのでしょうけど(むしろ美味しいんでしょうけど)、個人的に日本酒をこれに合わせようという気にはなれない。さらっさらなれない。さつま揚げをかじった瞬間、芋焼酎が口中にジュワッと湧き出るイメージしちゃうもの。パブロフの犬のように。それぐらいもう、凝縮した旨みを更に口の中に解き放つようなもんなんですよ。ね?

というわけで、いろいろ焼酎と食べ合わせてはみましたが、「ああ、これは絶対焼酎だよなあ」と思うのがさつま揚げ。なんです。先日、焼酎バーさんより頂いた「鳥のタタキ」も最高でした。いまだピチピチしてるよな鶏肉にニンニク醤油をかけたものを口に放り込んで、これまたヌク目の芋焼酎をやっちゃった日には・・・ですよね。田島さんの所で扱ってるキビナゴも・・・これには甑島の『六代目百合』なんかを合わせずにいられないですよねえ。

ずいぶんと焼酎もこちら東京でポピュラーになりましたが、うまく食事に合わせることが出来たらもっと裾野が広がるんじゃないかと思うのです。どうしても銘柄先行のところ、まだありますもんね。僕も含めて・・・。飲食店さんではどんな料理との組合せが人気なんでしょうね~(おいらは基本的に”家呑み派”なんで)。もっと食事を知れば、もっとお酒を好きになれる!ような気がしてます。もっともっと!!改めて、まだまだ未知で「うんまい!」お酒ワールドが僕の前には広がっているんだなあと、またまた感じ入る今日の夜更けなんであります。今夜は、さつま揚げと焼酎の中に、とろーりと、溶けてゆこう・・・

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