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2007年7月 4日 (水)

真昼間から満天星

長らくシャッターが閉じられた酒屋さんの中。
通路は無造作に置かれたお酒のダンボールとかで一杯だから、それをかき分けかき分けしながら冷蔵庫の前まで行く。
5面ほどある冷蔵庫の中には、見知った銘柄のお酒が鎮座している。
いや、、、しかしなんかちょっと雰囲気が違う気がするぞ・・・
ここのお酒、まるで眠りについている?!

並んだ真ん中の冷蔵庫に、買ってみようと思っていた銘柄のお酒が一本目に付いた。
どれどれ、と思って冷蔵庫を開けて手にしてみると・・・
ラベルが一部剥がれていて、なによりなんか埃っぽい?
冷蔵庫の中にあるのになんで埃っぽいのか・・・と思ってその一升瓶に記載された日付に目をやると・・・

『2000年12月』

と書いてあったのである。

おお!7年近く熟成された酒ではないか・・・しかも冷蔵庫で?!
その一升瓶には「燗が冴える純米酒」という紙で作られた札がかけられてある。
そう、「日本酒といえば純米酒でしょ」の道を開拓された、あの『神亀 純米酒』であります。
一度自分で買って呑もうと思っていたお酒ですが(燗酒好きならば一度は呑まねばね)、まさかこんなところでこういう形で出会えるとは・・・

冷蔵庫の中の他の酒を見やると、うっすらと埃をまとったようなお酒がまだまだある。
え!このお酒も一度呑みたかったのだが・・・!
も、もしやこれも冷蔵熟成酒なのか?!
お酒が入った箱の上部を姑の如く指でツツーッとなぞると、あっという間に指先真っ黒。
店内には他の誰も居ないのをいいことに、箱を開けて一升瓶を取り出してその瓶詰め日を見ると・・・

今度は『H8年 1月10日』

と記載。そしてその下には

『杜氏 鳴川善三』

・・・・・・・・・!!!!!!!

12年近い時を冷蔵庫の中で過ごした、『諏訪泉 満天星』ではないですか。
心臓が少しドキドキしてきた。
店内には他の誰も居ないのに、キョロキョロと見渡してしまった。
しかしなんなんだこの酒屋さんは!?

この酒屋さん、店頭には見知った銘柄のプレートが掛けられてはいたけど、いつ行っても店の入り口である大通りに面した所のシャッターが閉じられていたのです。
でもなんかお店を閉じられた様子とは微妙に違っている感じで、いつか開いてる時に入ってみようと思ってたんです。
が、平日のあらゆる時間帯に行ってみましたが、シャッターが開いているところを見たことがない。
しかし客先での打合せと打合せの合間があまりにも長くてヒマを持て余してたから、思い切って裏口のようなところに顔を出したところで『いらっしゃいませー』と声を掛けられて。
お酒については詳しそうなオーラを微塵も見せない店員さんでしたが、声をかけたらさっさと店の奥に引っ込まれて、店内には僕1人がポツネンと。
じゃあ遠慮なく自由に見させていただこうかな・・・と、特に期待もなくかき分け向かった冷蔵庫の中に・・・だったのです。

焼酎もH15年瓶詰めの芋焼酎がありましたが・・・うーん、この芋焼酎ブームの中をこの旧ラベルの焼酎もあるんですねえ。なんてのもありましたね。

そうこうしている間に、あっという間に次の打合せ間際になってしまいまして。
コレは夢かとホッペをつねりつつ悩んだ末に、上記2本を購入することに。
だって何故か次に行ったときにこのお店がまるでなかったかのように消えていた・・・なんてまるで「千と千尋の神隠し」みたいなことを想像しちゃったのです。
こんなこともあろうかと、一升瓶が余裕で入る大きさのバックで客先に行っている甲斐があるってもんで(だから普段はスカスカです)。

Ts3200452このお店、まだまだ奥深い(というか埃深い)ところあり。
まだまだ埃が山のようになってた箱があったからなあ・・・
『ひこ孫 2002年2月』
『空 1999年』
『諏訪泉 鳳 1998年』
などなど、またまた出会ってみたいなあと思うのでした。

しかしそれにしてもこれは夢ではなかったのか・・・と、ホッペをまだツネってみる。

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コメント

 ゼッタイに次に行ってみたら、消えて
るよ!駐車場になってるよ!その酒屋さん。
 異次元空間に迷いこんだよ!!!
 どちらも大好きな銘柄だ~。神亀のお蔵に
お邪魔したときに、「熟成に向くお酒は?」
と専務にお伺いしたとき「満天星」とお答え
になったのです!これ本当です!!
 のむりんさんが手に入れたこのセットは、
何か運命的なものを感じてしまう!!!

投稿: りえぞ | 2007年7月 5日 (木) 02時05分

店ごと買い占めたら、もっとおもしろいの出てくるかも(笑

投稿: こーたぱぱ | 2007年7月 5日 (木) 09時56分

りえぞさん

・・・やっぱ迷い込んだのかな。
だってちょっと変だもん。
いついってもシャッター開いてないし。
しかし運命の2本だったみたいですね・・・。
小川原専務お墨付きではないか!今夜呑むぞ!
ちなみに満天星はあと2本同じなのがありました。おお。しかも価格は当時のままみたいだし、すごくお得でもあります。
それにしても、もう一回は行きたいなあ。

こーたぱぱさん

叩けばいろいろ出てきますぜ、あそこ。
お酒以外のものも出てきそうだけど・・・

投稿: のむりん | 2007年7月 5日 (木) 12時28分

ちょっと、送ってよ!
なんかめぼしいのあったら、いつでも!笑

投稿: an | 2007年7月 5日 (木) 17時41分

anさん

積年の埃つきで送りますか(笑)

酒屋さんの倉庫ってみてみたいな~
いろいろあるのかな~

投稿: のむりん | 2007年7月 5日 (木) 19時03分

こんにちは!
面白酒屋さんがあるもんですね・・。
きっとお酒を大事にされるから
神様が一日だけお店をあけてくれたのかも
しれませんね!
でもめぐり合った酒を開封するのって
逆にもったいなくて勇気がいりません?!
私は、気持ちがちっちゃいから、その後
数年間、開けずに眺めていそうです・・

投稿: 酒恋倭人 | 2007年7月 7日 (土) 08時10分

酒恋倭人さん

はい、神様はいます。間違いなく。
そしてその気持ちはわかりますね~
特に日本酒は本当に今が呑み頃なのか?とかわかんないし・・・
でも、とりあえず鷹勇は開けました。
10年間冷蔵庫で寝ていたからまだ眠りについてる様子ですが、角が取れたこの味わい、、、すげえです。

投稿: のむりん | 2007年7月 8日 (日) 01時38分

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