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2008年3月17日 (月)

これが最後でしょうか・・・

いや、もう無理だろ。ありえない。
なんでこんな階段を駆けあげらねばならないのかー。
ぜ~ぜ~は~は~と、息も絶え絶え。鉛のようにズシズシ重いこの太股。
それでもなんとかして歩を進めようとはしてるんだけどさすがに限界かも。

今は日曜、午前も十時を回ったところで。
春の息吹が感じられようが真夏の太陽が照り付けようが雪がコンコンと降ろうが、普段ならお構いなく布団で寝ているはずの時間なのだ。

それが何故こんなところを逃げるように走っているのか。
激しい後悔がわきあがるんだけど、わあやばいやばい、後ろからはどうしたって振り切れない女性の影がもうそこまでやって来ている。
後ろを振り返りますと・・・当然だけど、顔は笑ってない。
いやむしろ・・・怖いぐらいで。
嗚呼、前方には警察官の姿も見えますね。
あそこまで、先にたどり着けばなんとか逃げ切れるかな。
いや、でもどうやらもうダメだわさ。。。心臓がバクバクいってますもん。
観念しよう。
もう絶対にこんなことするもんかって、何度唱えたことだろう。
なんでこんなことになっちまったんだろうと、何度後悔したことだろう。
おまけに今回は親友二人も巻き添えにしちゃった。
彼らは無事だろうか?
怪我してなければ良いが、最悪なことも想定出来なくない。
さっき見かけたような気がした嫁まるちゃんと妹と親友の奥さんの笑顔は幻かな。
ヒタヒタと迫り来る足音にもはやのむりん、成す術無しであります。。。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
のむりん35歳、普段よりツツガナイ生活を第一と考え、争いもなくあっても巻き込まれないことには全力に。
いかに頑張らなくて済むかを第一に考えて、全開なのは省エネモードってぐらいに日和にヒヨった生活を送っております。
しかし人生は何を境に狂うかわからないですね。
もし僕のいつも通っている駅前に、「それ」がなかったら。
「それ」さえなければ、今ごろ平和な眠りについていたのに。
そんなことを何度も思ったのだけど後の祭り。
そして挙句の果てに、一人じゃ怖いから・・・親友二人を道連れにしちゃったんです。
ごめんなさい。ぐすん。

もちろん、悪気があったわけではございません。
しかししかしなにかこう、、、やはり「魔が差した」。
後から考えるとそうとしか言えないものがあるのでした。
だってなんの準備もしてないし。
普通こういうことするならもう少し計画的に実行するよね?と、無謀さ加減を呪うばかりです。
それにしても、人が行き交う雑踏の中で何故「それ」が僕の目に付いたのだろう。
いやいや気の迷いだと振り切るように家に帰るのだけど、次の日も「それ」はそこに立たずんでいるわけで。
冷たい粉雪舞う日々もずっと立っている「それ」に、とうとう僕は根負けしてしまったんです。

決行の日は三月に入ってからの日曜日。これも決まっていたことでした。
日曜だというのに朝もハヨから起きましてですね。
そして親友二人と落ち合うべく一人家を出る。
集合場所は近所の小学校だ。
休日の学校というのだから普段ならば人影見えない所なんでしょうね。
が、いやいや本日ばかりはちょいと違いましてですね。。。
う、ま・・・眩しい!
ムム、なんだこのハツラツとした雰囲気。
まだまだ寒いというのにみんな半袖短パンで!
しかも・・・なんというべきかこの健全な空気は!
うむむ、これはトンでもない所に来ちゃったなあという気持ちが今更ジンワリと。
家から歩いて10分の近所だというのに、なんなんだこの「アウェー」感。
しかしこの適度な張りのある周りの雰囲気。
老いも若きも朝から素敵な空気が充ち満ちて。
懐かしい感じを思い起こさせるのと同時に・・・なんというか、清々しい。

はい?つまり何をしようとしてたのかって?
はい、この日は・・・第11回目白ロードレースの日。
おいら、何故かそれに参加しちゃってるのだ。
ハテ?ボランティアかとな?
失敬なっ!
ランナーですがなランナー!
おいらも、これで池の鶴さん平均的日本人さん達に続く酒好きランナーの仲間入りなのだ(ホント?)。
ま、といっても初っ端から無理をするわけではございません。
「たったの」5キロコースですがな。
080112_202301というのもこの目白ロードレースは最長距離が5キロなのです。
それでも目白という街にとっては一大イベントで、新目白通りも一車線のみですがこの時ばかりはランナー専用に。
だから警備のための警察官の姿もそこかしこにチラホラと。
その他には学習院大学の構内を走るんですがこれが結構高低差がありまして、しかもアップは階段を走ると言うもの。そしてここを三周するという。
にゅにゅにゅ、なんか思ったよりも大変そうねとこの時初めて思っては見たのですが。。。

一応、時々はこの日のために夜ホソボソと走ったりしてはいたのですが、周りを見渡すと『走ることが日常茶飯ですよ』という雰囲気がぷんぷんで。
ああ、きっと僕がお酒にかける情熱を「走る」ことに費やして来た方達なんだろうか。
うむむ、我々三人も揃って走るなんて大学の部活卒部して以来一度もないしなあ。

そして、その「たった」5キロ走ることが今の自分にとっては想像よりも遥かに大変だということを身を持って知るのはこの一時間後ぐらいでして、走った後に呑む一杯はたまんね~だろうな~なんて邪な気持ちは木っ端みじんになったのが冒頭のシーンになるわけなのです。
先に男性がスタートしてそれからしばらくしてから女性の方がスタートしてくるんですが、もうスタートしてからすぐぐらいに階段を駆け上がらないといかんのですよね。
当然ながら普段から走り込んでいる人達とはペースが違いすぎまして。
そして自分が思うよりも遥かに早く・・・もう息が切れはじめてんですけどぉ!?
考えて見ればこんなに一生懸命走るだなんて部活を終えてからトンとないような。
しかもそれも十年以上前のことだし!
それでもまあなんとかヘコヘコと走るわけですが、当日は嫁まるちゃんと妹と親友T君の奥さんがカメラ片手に応援に来てましてね~。
まさか死にそうな顔して走ってるところを撮られる訳にもいかないでしょ?
写真が後々まで残るし。
だから沿道を走りながら嫁まるちゃん達がどこにいるのかを探すことに必死でして。
見つけたならばそこだけは努めて爽やか笑顔を装い、シャッターパシリ!
でも人影見えない階段あたりは、もう、たまるか。
何度この無謀さを恨んだことでしょう。
そうするうちに・・・後発組の女性ランナーの方達の足音がぁ?!
にゃふう~~後発スタート組にあからさまに抜かれるなんてそれはカッコワルイナリよ。。。
せめてアップを乗り切ってあとは勢いに任せて走りきろう、などと抵抗を試みますがススイスイとおいらのことなんか軽やかに抜いていかれる。
顔つきなんかも至って真剣(当たり前か)。
なんだかなあもう。
もはや完走こそが最大の目標となりましてヒーコラヒーコラとどうにかこうにか5キロを走りきりましてですね。
いやいや、舐めたらあかんね何事も。
でもまあ、これが結構終わったら終わったで気分爽快。
そうそう、今年の箱根駅伝の2区と9区に出てた順天堂大学の方がゲストランナーで来てたんですけど、その方達の走りを見てたらウットリ。
いかにも軽やかに走り抜けていきますもの。いいなあ走るって!

して、そうなればようやく気分も上向き加減に。
コンビニでビール買って我が家でみんなでお疲れちゃ~んと乾杯っす。
しかしビールはプレモルなれど、何故か苦い苦い!苦味しか感じられん!!
運動後のビールってこんな苦いもんなの?
爽快かと思ってたんですけど、これは変更せねば!!
日本酒か焼酎か悩みましたが・・・とうとう我が家にも導入された!黒ヂョカで温めた焼酎呑みたいなあということで、半年ほどゆるりゆるりと攪拌した割り水「萬膳」登場!
しっかしこの黒ヂョカで呑む焼酎って・・・なんつ~贅沢な味わい。
最近とみに日本酒を呑んでいたおいらですが、この黒ヂョカ導入以来は改めて焼酎回帰してるかも。
このヂョカ導入後は我が家でも逆鉾、八幡、本垂、などなどすぐに呑み干しちゃって焼酎の割水が追いつかないですもん。
料理はさっすがにいつものような量は作れないんで、前日夜に嫁まるちゃんとおいらとでそれぞれ別に作っておいたカレーを食べ比べ。
おいらのカレーはいつものデーコンカレー(今回は小麦粉も入れてみましたが)ですが、これも焼酎に合うんですよね~。
あと自分達の健闘を肴に焼酎をグビグビと。
今日ばかりは、ちょいとだけ自分を褒めてあげようではないか。
普段はエンドレスに続く我が家の呑み会も、さすがに夕方にはお開きで。
しかしやっぱキツかったですわ~。
それからちょいと横になってたんですが、またそれが気持ち良くてね~
体中を焼酎が巡っていくのがよくわかる。
ガタがきてたところを焼酎がグルグルグルグルと駆け巡り癒してくれているような。
これがまた最高に心地良い。
今度は走ったあとに日本酒を呑んでみようかと思う。
また違う余韻なんだろうなあと。

あれ、しかし今回巻き添えにした親友2人は「もういい」って顔つきのご様子・・・
「走った後に日本酒」、これがいつやれるのか・・・とりあえず未定!!

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コメント

お疲れ様でした。

ジョギングって何か目標を見つけないと辛い
だけですよね。
のむりんさんも5kmとはいえ参加されたのですから、そのうち目標が見つかりますよ。

ゆっくりでも、汗かくと充実感があります。

まずは楽しめるようになってくださいね。


投稿: 平均的日本人。 | 2008年3月17日 (月) 21時10分

平均的日本人さん

はい、(終わってみれば)とてもとても楽しかったです。
朝、集まった人の雰囲気がまた最高でしたぁ!
走ることを愛する人たちの醸しだすあの爽快感は凄いなあと、思い出すだけで気分爽快です。

いつか菜の花マラソンご一緒できるようになりたいなあ!

投稿: のむりん | 2008年3月17日 (月) 22時18分

你好!
ちゃんと走ったのね。
ちょっと37キロくらい足りないみたいだけど。
やっぱり30までに走っとかないと無理でしょ。

投稿: S | 2008年3月19日 (水) 00時02分

Sさん

そうねー、やっぱおいらも峠を越えたよ。
(なんのだ?)

まあまだまだこれからっ
Sさんも一緒に走ろう!

投稿: のむりん | 2008年3月19日 (水) 01時08分

こんばんは。初めまして。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
のむりんさんの文章力にはいつも脱帽、です!(^^)!
自分も身体鍛えなきゃ、と思いつつ。。。

話は変わりますが、黒千代香、ついに購入されたんですね~
自分も年末くらいから検討しているんですが、未だに決まりません。
ずっと使いたいので、多少高くても「いいモノ」をと思い、直火対応の物で探してます。
炉付がいいのかな~とか、デザインは~と悩みながら。まあ、この考えている時間が楽しいっちゃ楽しいんですが(汗)
今のところ、指宿焼の炉付か、沈寿官焼が気になっています。

差し支えなければ、のむりんさんが購入される際に決め手になったことや、どういった点を検討されたかなど、教えていただければありがたいです。

投稿: キム | 2008年3月19日 (水) 01時26分

冒頭は、「また想像力膨らむ夢かなぁ」って思っていたら、現実の出来事だったワケですね(笑)。
以前は、目白近く(ってゆーか要町)に住んでいたので、このロードレースも知っております~。
なんか、もっとのほほ~んとした雰囲気かと思っていたら、こんなに本格的だったとわ(汗)。

投稿: まき子 | 2008年3月19日 (水) 08時51分

キムさん

はじめまして!

黒千代香はいいですねー!これで温めたのを呑むと焼酎の旨さがとんでもないことになってますもの・・・

さて、私は東京のデパートで開催してた鹿児島フェアで買いました。やはり直接窯元さんからお話を伺いながら決めたいと思ったのです。(東京で千代香の窯元さんと話すとなると、フェアしかないかなあと)
それであればモノはしっかりしているでしょうし、直火でかけられるという点も条件をクリア。私も多少高くても良いかと思ってたのですが、1.5合のやつで3000円ぐらいで購入が出来ました。

私は炉付ではないですが、炉付の方が雰囲気でますよきっと!

お答えになっているかどうかわかりませんが、ご参考になれば幸いです。
また、ミクシーとかでの情報も大変参考にさせて頂きました。

どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。

投稿: のむりん | 2008年3月20日 (木) 00時39分

まき子さん

はい、悲しいぐらいに現実でした。。。

本当はほのぼのとした大会かと思います。
小学生の部などもあったり、みんな楽しそうで。
ただ、おいらだけが「楽しめる」ほどの余裕さを持ってないだけでして・・・トホホ。

そうそう、要町にいらっしゃったんですかー!
嫁が以前は千早に住んでいたので、要町は毎週チャリで疾走しておりました。
どっかですれ違っていたかもしれんですね!

投稿: のむりん | 2008年3月20日 (木) 00時42分

こんばんは。
ご丁寧にありがとうございました。
大変参考になりました。
たしかにフェア等であれば、直接お話ができますもんねえ。
もう少し色々と検討してみます。

早くささやかな、でもちょっと贅沢な晩酌を過ごしたいものです。

これからもお邪魔させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: キム | 2008年3月20日 (木) 01時22分

キムさん

少しでもご参考になれば、とても幸です。

今日も日本酒を呑んだ後は、焼酎を2合ほど。当然、黒千代香ですが、本垂・匠の技供にうまい!
ステキなお酒との出会いがありますよう、お祈りしております!

投稿: のむりん | 2008年3月22日 (土) 01時42分

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