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2008年9月14日 (日)

秋という季節には

空を見上げると随分と雲が高い。
おおよ!秋だなあ、と。
時折入道雲がモクモクする姿は見えれども、それはもう雲が最後の力を振り絞ってる夏の後姿。
夜になれば鈴虫の鳴き声も耳に心地よく、ああ今年も夏は終わったのだなあと思い知らされるのです。

そうなりますと。
秋の味のするお酒が呑みたいよにゃあ。
まずはビール。
プレミアムモルツやエーデルピルスのような麦芽とホップと水だけで造られたプレミアムビール(プレミアムではなく、こうしたものこそスタンダードと呼ぶべきと思うのですが)はもちろんキリンクラシックラガーやらサッポロラガー(赤星!)やらも殊更に美味しい、ちょいと麦の苦味が旨味に感じる季節。
呑み方だって、もう夏とは違いますからね。
呑みはじめのビールもゆっくりと呑みましょう。
体内の水分を補うかのようにガブガブ呑むのではなく、一口ずつゆっくりと口に含むのです。
けして冷やし過ぎない、麦麦としたビールをゴクリ。そして、プハ~。
一呼吸おいて、ゴクリ。またまた、プハ~。
一口一口の記憶を舌に残すかの如く、そう、やっぱ夏とは呑むリズムが違うんです。

お次は程よい熟成期間を経て黄金色に輝く日本酒を、ゆったり温めます。
はい、しばし我慢ではありますがこの我慢がまたさらに酒を旨くするのです。
出来れば火入れをしたもの、それを3~5年ぐらいしっとりと熟成させたものがいいですなあ。
米は山田錦とか美山錦を使用したお酒なんてどうでしょう。
銘柄で言えば『日置桜』とか『あづまみね』、押しが強すぎずしかし口に含めば揺ぎ無い旨みを感じるこれらの燗がいいんでないかい?
で、これにあわせてサンマを焼いて食べてみたりして。
1尾じゃセツナすぎるから、やっぱ2尾は欲しいよなぁ。
それを七輪でチリチリ焼きつつね。
風の無い中でサンマを焼くと煙は真っ直ぐと空に伸びていって、その傍らには野良ネコがいたりして。
焼きあがったサンマの頭と骨をほぐして冷ました後は傍らのネコにお裾分け。
おいらはゆっくり身と腸をお酒と共に頂くわけです。
あふふ~。
想像だけで至福の世界ですねぇ~。
ここで結構満足なはずですが、欲深き酒呑みは最後七輪の余熱で愛してやまない芋焼酎『八幡』を温めて頂くのです。
これこそ秋の一日の呑み納め。
だってこの比類なき土の滋養とも言うべき味わい深いお酒の後に呑めるものなんて、そうそう見あたらないですから。

季節に合わせて映える酒、地の物に合わせて生きる酒、殊更秋という季節は酒を輝かせてくれるものですよね。
ほんと有難くて、愛しくて、感謝に耐えないお酒たち。
そんな秋を迎えたというのに、最近世間を賑わす許されざる事故米偽装転売問題。
今回の事件が原因で、本当に愛されるべきお酒や造り手の方たちまでもがいわれの無い中傷などを受けませんよう。
そんなものとは関係無く真摯に酒を造ったりしてきた人も多いのです。
そうした方達を敬う者として、今回の問題については無闇に騒がず、惑わされず、しかし決して見過ごさず。
そう自戒しております。
心から自分が呑みたいと思えるお酒やその造り手の方達に出会えること。
それ以上でもそれ以下でもなく、様々な出会いを通してそんなこと出来る酒呑みになれたらば、ただただ倖せだよなあと思うのです。
いま自分が本当に愛すべきお酒を正面に置いて、ゆるゆるゆらゆらとお酒を愛でていきたいよなあ。
そんな秋の始まりの一日をに、改めてそう思うわけであります。

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コメント

秋の一日・・
想像したらお腹が空きそうです。

サンマを七輪で焼くのは、マンションのベランダだと勇気が要ります。苦情きちゃいそう。
それやりたくて買った七輪なのに、まだサンマを焼いていません。

ビールの飲み方が夏と秋では違うこと、なるほどそうだなぁ~って思いました。
たまにはじっくり味わってビール飲んでみたくなりました♪

投稿: hirorin | 2008年9月14日 (日) 09時43分

ビールの飲み方。のむりんさんと全く同じ意見ですね。
秋はゆっくり味わって飲みたいものです。
食材も豊富に出回ってきますしね♪

日本酒は燗酒がよりいっそう美味しくなってくる季節ですよねえ。
虫の声がとっても良いBGMになってきますよね。
秋の夜長は飲んべえにとって、なんとも贅沢な季節ですよねえ(^^)

投稿: マーキー | 2008年9月14日 (日) 16時31分

hirorinさん

お店で呑むビールも旨いし夏のビアガーデンもいいですが、秋は麦酒をプシュプシュッと外で呑みたいっすね。

おいらもいまサンマをベランダとか庭で焼けるようなマンションへ引越しを考えてます。
月を見ならがお酒もいいですが、食いしん坊のおいらにはまだまだ風流は遠い。

投稿: のむりん | 2008年9月16日 (火) 12時51分

マーキーさん

馬だけでなくのむりんも肥える秋の季節です。
七輪とかで焼くような食材が殊更に旨いのもこの季節ですよねー。

この東京のどこで?と思うんですが、しっかり虫が鳴いてくれるのも嬉しいこの季節。
燗酒をしっくり呑みましょう・・・!

投稿: のむりん | 2008年9月16日 (火) 12時54分

毎度です!
いいね~!
季節によって飲み方を変えられるなんて
究極の酒飲み!
酒飲み道を極めた飲み方ですね!
秋刀魚、七里で焼いて縁側に腰をおろし
秋の夜長を楽しみながら
猫と語らう!
絵になるね~。
そんな飲み方したいものです!wink

投稿: 酒恋倭人 | 2008年9月19日 (金) 13時51分

酒恋倭人さん

お褒めに預かりましたが、いやー実態はなかなかそうもいかずゴクゴクやってたりして・・・

それにしても秋は良い季節ですね。
昨日は酒粕に茄子を細かく砕いたものを一緒にフライパンでジックリ焼いたものを肴に一杯。
いやーたまらんもんでごわす。
秋の夜長、是非是非楽しみましょう!

投稿: のむりん | 2008年9月22日 (月) 23時17分

>ゆるゆるゆらゆらと

よい言葉ですね。。。
日本酒で焼酎で、日本ならではのおつまみで、ゆるゆるゆらゆら・・・
それは、まさに日本ならではで味わえるもの。

今は、地ビールに地ワインで、ゆるゆるゆらゆら・・・。
きっと日本に帰ったら出来ないであろうコトが出来る、一時があることに、
周囲のみんなに感謝せねばなりませんね。

のむりんさんの言葉を聴いていると、
どこにいっても、しあわせ~な気持ちになれます♪

投稿: まき子 | 2008年9月23日 (火) 11時37分

まき子さん

アメリカでのゆるゆら体験、これはもう非常に貴重なもので羨ましい限りです。
お酒の神様は、まき子さんに必要なプレゼントとしてお与えになったのでしょう。

どこにいってもお酒は特別の存在ですよね。
おいらはいま日本にいられることに深く深く感謝する時期のようです。
まき子さん、是非帰国したらメリケン国の話を肴に一献しましょうね!

投稿: のむりん | 2008年9月25日 (木) 00時40分

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