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2008年11月24日 (月)

酒呑妄想族伝説

声が出ず。まるで出ず。
今年の風邪は喉に来るとは聞いてましたが、森進一もかくほどにはというぐらいに見事なほどの声のカスれっぷりなのです。
そんなわけでおばあちゃんに造ってもらった半纏着てティッシュにゴミ箱抱えてこの3連休を過ごしちょります。
きっとツワモノ飲兵衛達は「喉を消毒」とか言ってお酒を呑みまくりだったりするのでしょうが、ヘタレのむりんは風邪のときは一切酒を呑まず。
やっぱ体調万全にした上で呑まにゃあお酒に申し訳ねえってもんですしね。
ということで、体調バッチリなら冬の青空を窓越に見上げながら燗酒一杯ヌクヌクほっこり・・・というはずだったんですが、炬燵に入って温めた東頂烏龍茶に無添加あたりめ合わせるという慎ましい日々。ちなみに先週日曜の伊勢元さんのところでの「日本酒を愛でる会」以来呑んでませんから。
もう『妄想族』でもしてないとヒマヒマな上にセツナサに押しつぶされちまうってモンです。

さて、その『妄想族』ですが。
やっぱ酒呑みとして死ぬまでに実現させてみたいもんよなあ・・・と言うものはデスね。
プライベートブランドのお酒ってのを造ってもらいたいもんですよねえ。
タンク一本分、まるまると自分だけのお酒をつくってもらうのです。
そう、『のむりんブランド』とも言うべき自分だけのお酒なんです。
スペックもなにもかも、もう自分のだけってやつね。
「おおぅ、そんな酒なら俺も呑みて~~!いや、呑ませてくれ~」と、全国のお酒好きの人たちが腹で唸っちゃうようなお酒でがんす。
日本酒も焼酎もそれぞれ一造りだけ、それもどこの蔵元でもいいってわけじゃなくて大好きな蔵元さんと杜氏さんに頼んでね。

まんず、日本酒ならどんなのがいいべかなあと。
やっぱ米選びからでしょう。
酒米の王様「山田錦」、優しげ且つ味わい深い「美山錦」、複雑味が魅力の「オオセト」などなど悩みますけどねえ・・・。なんつっても一生に一度ですから。
まあ、でもやっぱここは「雄町」でしょうなあ。なかでも、赤磐雄町とか備前雄町とか言われる岡山県南部産のね。
磨きはやはり50%ぐらいでしょうか。
雄町はこの辺がやっぱ旨みが強烈に出るような。(磨いてないのも旨いけどね)
おいらももちろん米造りからやるわけですよ。
無農薬で栽培するために毎日毎日田んぼの雑草取って、夏には台風が来ないように夜毎お祈りしてね。
それを乗り越え、その雄町のたわわな秋の実りを掌に載せて思わず涙ぐむシーンが目に浮かび・・・妄想族、止まらず。
そして造りはどうするかと。山廃も悪くは無い。
が、ここはやっぱ『生もと』それも酵母無添加でいきましょう!
濾過も本当に最小限の「無濾過」もので原酒詰め。
タンク一本で一升瓶600本ぐらい取れるぐらいの量を造ってもらうこととして、やっぱ熟成してますます旨くなってもらいたいですし。(そうじゃないと呑みきれんよ)
ただしそれだと「なんだよ竹鶴の生もと呑んでりゃいいじゃん」と言われたらそこまでなんで、ちょい違うところも打ち出さないとね。
まず火入れや生酒はもちろんのこと、「雫取り」や「活性にごり」そして「おり酒」なんかもあってもいいかなと。
ギュギュッとセメたのを集めたのもいいでしょうし、ソコはもう思うが侭なものが欲しいよなあと。あ、酒粕ももちろん大切に・・・
そして600本近くは全てうちの実家の蔵に格納。
生酒は冷蔵庫熟成と蔵での常温とで半分ずつ寝かせてみるから、毎回呑み比べも出来ちゃう。(どんだけの冷蔵庫が必要なんだというツッコミはさておき)
これをケースにいれて、蔵内でどどんと積み上げる。もう圧巻ですよ!!
一本一本新聞紙に包んでね。大事に大事に寝かせるのです。
どこかでお祝い事があればこの酒を持って駆けつけみんなと呑み交わすわけです。
もちろん自分には普段呑みとして常飲出来ちゃうわけで。
いやいや、素晴らしいなあ。
ああ、肝心なことを!どの杜氏さんにお願いするべきなのかと。
「生もと」の酒造りが出来る方となると限られるわけですが・・・。
妄想族の技を持ってしても、ここをどなたにお願いするかは決め難いものがあり。
竹鶴の石川杜氏を越える生もとの造り手がいるのか、あるいは・・・
これは悩む悩む。
今日一日中悩んでましたが、結論出ず。
皆さんだったらどなたにお願いすべきと思いますかねえ?
あ、ラベルは地酒星人さんにお願いして書いてもらおうかな・・・
『のむりんブランド』に相応しいとっておきのやつを。
ええと報酬はですね、無くなるまで毎年必ずお酒を届けるというところでどうでしょうか?
いやいや、けして悪くない条件ではないかと思うのですが・・・

焼酎はですねえ、これも米やら麦やらありますが、ここはやっぱり”芋焼酎”でしょう!
芋焼酎は、おいらにとっては理想とも言えるのが既ににありますからね。
そう、「八幡」です。
これをあるいは凌駕しちゃうようなお酒を造ってもらいたいのですが・・・
その為にはどうするべかと。
芋の種類は『黄金千貫』でいいでしょう!
朝堀りしたてのぷっくりとしたこの黄金千貫をタップリ使うんです。
あ、もちろんおいらも芋堀りはもちろん皮を剥いたりするところもいっしょに手伝いますから。
芋麹にすべきかそれとも米麹でいくのか。
芋麹はいまいちスッキリしちゃうイメージがあるんですよね。
だからここは米麹。
タイ米ではなく、国産のにしましょう。
麹は当然『白麹』でいきますね!
燗にしてフクヨカ、旨みタップリのホックホクにしてもらいたいものですからここは当然の選択でしょう。
で、肝心要の蔵元さんは南薩・川辺町の蔵元さん、ずばり尾込さんお願いしますっ
「あれ、スペック的にさつま寿とかぶってるじゃん」
と思っているあなた!
ここが違うのです。
そう、1次も2次も全て「甕仕込み」にしてもらいますねん!(妄想族の特権です)
そして、あの今や幻になってしまった『さつま寿 中垂レ』以上の味を求めたい。
ハナタレはハナタレだけを詰めてもらい、末垂も大幅カットの原酒44度で出してもらってね。
名称もずばり「のむりん寿」でいかがでしょう。
出来立てを詰めた「のむりん寿 旬」、無濾過焼酎「のむりんろかせず」、10年寝かせた「いにしえ のむりん」、ハナタレを集めた「喚火のむりん」、毎年4月3日(のむりん誕生日)に「のむりん 桜」・・・ツッコミどころ満載のネーミングは置いといて、夢は膨らみますわホント。

いやいや、昼から悩んでたのにあっという間にこんな時間です。皆さんならどんなお酒を造ってもらいます?やっぱそれぞれこだわりたいポイントってありますよね~。
妄想族は留まるところを知らず。
酒を呑めずとも、そう、お酒とはこんなにも楽しいものなのです。
それでも、明日にはちょこっとでも呑めると嬉しいなぁ。

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コメント


のむりんさんの妄想に朝からニコニコです(笑

投稿: 焼酎バ- | 2008年11月24日 (月) 06時58分

焼酎バーさん

コメント第一号の焼酎バーさんには本件実現の折に焼酎と日本酒1ケースずつ親展させて頂きます。
ニコニコ

投稿: のむりん | 2008年11月24日 (月) 10時09分

いやあ 飲んべえの妄想はとどまらないですなあ(^_^)

自分だけのお酒を造る。のむりんさんならずとも飲んべえの夢でありますね(^^)

それにしても一日も早く体調を直して、日本酒飲んでくださいネ♪

投稿: マーキー | 2008年11月24日 (月) 23時34分

マーキーさん

ほんと妄想留まることを知らず暴走一途であります。
しかし一生に一度はこれを叶えて呑んでみたいもんですけどね~
その折りには是非ご一緒に!

風邪が流行ってますからマーキーさんもご自愛下さいね。

投稿: のむりん | 2008年11月26日 (水) 14時27分

毎度です!
自分だけのお酒って、1本タンク仕込んでもらえれば一生飲めるんだよね・・。
言葉では、簡単だけど、じぇ~ったい無理な話。
でも、めちゃくちゃいい妄想だよね。
私もやっぱり「ゴジラ」に杜氏をお願いするかな・・・。
米は、麹、かけまい、中・留め・全部違う種類でやってもらいたいです・。
酒の名前は「倭人伝説!」(笑)

投稿: 酒恋倭人 | 2008年11月26日 (水) 21時54分

酒恋倭人さん

いや~これ書いた後も妄想は実はいろんな方向に進んでてそうだよなあ数百本あっても困るよなあでもこれに囲まれながらクイクイ呑めたら幸せだよなあああそういう点で焼酎は結構困らないかもしれないけどなあ蒸留酒って寝かせても品質的にはより安心だもんなあでもやっぱ日本酒の熟成酒もタマランものがあるよなあなどなど留まるところを知らず。

で、その「倭人伝説!」が産まれた暁には是非ボクにも呑ませて下さい!

投稿: のむりん | 2008年11月27日 (木) 00時40分

うわぁ〜〜〜っ、すみません。
この記事、今になってはじめて読みました!(汗)

んで、妄想実現の折りは喜んでラベル作らせていただきますよ〜♪

生もと造りで時が経てば経つほど旨くなる酒なんて、たまらんですね〜(^^)。

ファンド組んでみたりすると実現出来るかも!?(なんて簡単じゃないでしょうけどね)。

投稿: 地酒星人 | 2009年1月21日 (水) 21時23分

地酒星人さん

いやいや、こちらこそ勝手にお名前を・・・
お会いしたことすらないのに、誠に申し訳ございません。

が!
申し分内容でしょうか!
実現の折には是非!よろしくお願いします!!(懲りない男ですが・・・)

投稿: のむりん | 2009年1月26日 (月) 00時51分

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